H-Ⅰロケット実物大模型は、宮崎市の宮崎中央公園にある、人工衛星打ち上げロケットの模型です。
H-Ⅰロケットは、80年代から90年代に日本の人口衛星を打ち上げた、輝かしい歴史をもつ国産ロケットです。
H-Ⅰロケット
H-Ⅰロケットは、宇宙開発事業団(NASDA) と三菱重工業が開発した液体燃料式ロケットです。
550kgの人工衛星を静止軌道に打ち上げる能力を持ちます。
1986年 (昭和61年)に1号機を打ち上げ、1992年(平成14年)までに、計9機を打上げ、すべて成功しています。
技術基盤を蓄積し、後継となるH-IIロケットの開発に活かされています。
スペック
全長 | 外径 | 総裝備重量 | 使用期間 | |
H-I ロケット | 40.3m | 2.49m | 139.9t | 1986~1992 |
H-IIロケット | 49.9m | 4.0m | 264t | 1994~1999 |
H-IIAロケット | 53.0m | 4.0m | 445t | 2001~2024 |
H-IIBロケット | 56.6m | 5.2m | 531t | 2009~2020 |
H-IIIロケット | 63.0m | 5.2m | 574t | 2023~ |
M-Vロケット | 30.8m | 2.5m | 140.4t | 1997~2006 |
なお、H-IIロケットの実物大模型は、鹿児島県の錦江湾公園で見ることができます。
さらに、固定燃料式で、世界最大といわれるラムダロケット(M-Vロケット) の模型は、内之浦宇宙観測所で見ることができます。
現行のH-3 ロケットが、いかに大きいかもよくわかります。
宮崎科学技術館
H-Ⅰロケットの模型があるのは、宮崎科学技術館の前です。
実物大なのでスケール感は実機と同じですが、エンジンなどはついていません。
宮崎科学技術館にはプラネタリウム施設があり、子どもたちに宇宙に興味を持ってもらおうと、置かれたものです。
設置されたのは、H-I ロケットが現役で活躍していた、 1989年(昭和64年) です。
宮崎中央公園~文化の森~
一帯には総合体育館や中央公民館など、宮崎市の施設が集まり公園化されています。
一連の施設を含む緑地を、宮崎中央公園 ~文化の森~とよんでいます。
関連記事
【関連記事】宮崎県庁舎 観光地として定着した本館のレトロ庁舎
【関連記事】ロケット広場のH-Ⅱロケット 産業道路を南下する際見える錦江湾公園のシンボル
【関連記事】JAXA内之浦宇宙観測所 肝付町のロケット打ち上げ施設