家一郷山(かいちごうやま)というのは、宮崎県日南市にある山です。
![家一郷山](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
営林集落が広がっていたのは、宮崎市との市境付近でした。
鏡州小学校家一郷分校
![家一郷山 周辺地図](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
家一郷山 (434m)周辺は国有林です。
![家一郷山](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
1939年(昭和 14年)ごろから、燃料として自然林を伐採し針葉樹を植えるために、営林署の事務所が置かれました。
![鏡州(かがみず)小学校家一郷(かいちごう)分校 閉校記念碑](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
事務所周辺には、営林集落が形成され、1953年(昭和28年)には分校もできました。
![鏡州(かがみず)小学校家一郷(かいちごう)分校跡地は椿山キャンプ場の駐車場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
宮崎市立鏡州(かがみず)小学校家一郷分校といいます。
![鏡州(かがみず)小学校家一郷(かいちごう)分校跡地は椿山キャンプ場の駐車場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
当時30名ほどの生徒がいました。
![鏡州小学校家一郷分校跡地](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
事務所あたりには、営林署の自家発電で電気が引かれていました。
![鏡州小学校家一郷分校 在りし日の写真](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
それでも、半数の家には電気がなかったといいます。
![鏡州小学校家一郷分校 在りし日の写真 宮崎市広報の閉校時の記事](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
伐採と植林事業が終了すると、営林署の事務所はなくなります。
![鏡州小学校 校章](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
1964年(昭和39年)には、家一郷分校も本校へ統合しています。
![鏡州小学校家一郷分校 閉校記念碑](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
家一郷分校跡は、椿山キャンプ場の駐車場になっています。
![鏡州小学校家一郷分校 歴代の先生](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
宮崎営林署家一郷事業所跡
![椿山キャンプ場の案内標識](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
営林署一帯の営林集落跡は、のちに椿山キャンプ場となっています。
![椿山キャンプ場 入口の橋](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
現在もキャンプ設備は残っていますが、残念なことに工事中で立入禁止になっていました。
![椿山キャンプ場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
昔ここには営林署関係者、約25家族(約80人)が住んでいました。
![椿山キャンプ場の案内図](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
キャンプ場としてはかなり高規格だったのですが、実は2005年(平成17年)に閉鎖されています。
![椿山キャンプ場下の加江田渓谷](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
最近は、フリースクール「自然楽校未来船」の花切山入り口教室として使われています。
![椿山キャンプ場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
営林署跡の石柱を見たかったのですが、今後は施設利用者以外は気軽に入らないほうがよいでしょう。
![椿山キャンプ場下の加江田渓谷](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
家一郷山の集落
![山仮屋隧道の石碑](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
2000年(平成12年)ごろ、2ch に「かなりヤバイ集落をみつけた」とするスレが立ちます。
![家一郷林道の標識](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
スレ主は、宮崎市からサイクリングで、家一郷山深くに入り込みます。
![家一郷林道](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
そこで、偶然に不思議な集落をみつけます。
![家一郷へ行く途中の分かれ道](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
晴れ着が散乱していたり、卒塔婆がたくさん立つ場所があったり、誰かに見張られているような気がしたりと、不思議な体験をします。
![家一郷へ行く途中の分岐点](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
そのミステリーを解き明かすため、何回か再訪しています。
![家一郷山 宮崎自然休養林の石碑](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
なかなかスリリングな展開で、スレの住人は引き込まれてしまいました。
![家一郷山 宮崎自然休養林の入山口](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
深夜に山奥の集落へ向かうなど、不自然な点もありますが、道中の描写が詳細なためリアリティもありました。
知る人ぞ知る伝説のスレッドとなり、20 年経過した現在もまとめサイトを賑わせています。
![家一郷山 トロッコ軌道跡](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
確かに営林署跡からは、トロッコ軌道が山深くまで続いていました。
![家一郷山 トロッコ軌道跡は通行止](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
現在は通行止めとなっていますが、トロッコ軌道跡は車道として使われていたこともあります。
![家一郷山 トロッコ軌道跡](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
もっと山深くまで、自転車で行くこともできました。
![家一郷山 加江田渓谷](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
そして家一郷地区には、営林集落ができる以前から、加江田渓谷沿いに人が住んでいたのは事実です。
![家一郷山下行く途中の集落入口](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
しかし、ヤバイ集落の話は20年も前です。
![家一郷林道の支線](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
実話だとしても、ヤバイ集落の住民はすでに80歳を超え、山道を歩くのは難しいはずです。
![家一郷山 営林集落跡近くの林道](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
その間に検証する記事がなく、実話なのかネタなのかがあいまいなままになっています。
![家一郷山 家一郷林道の支線](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
それがまた、ミステリー性を高める要素になっています。
![家一郷山 林道にあったカラスウリ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
東九州自動車道
![椿山 東九州自動車道の建設工事現場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
家一郷山への道中、東九州自動車道の工事をしていました。
![椿山 東九州自動車道の建設工事現場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
東九州自動車道は、まさに椿山を縦貫するルートになっていますが、そのほとんどはトンネルです。
![家一郷山 東九州自動車道の建設工事現場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
谷の部分を通る橋で、その一部を地上からみることができます。
![家一郷山 東九州自動車道の建設工事現場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
山深い家一郷山のふもとまで、現代文明が及んでいることがわかります。
![家一郷山 東九州自動車道の建設工事現場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
あと、清武南IC から志布志ICまでが開通すると、北九州市から鹿児島市まで、東周りの自動車道が全通します。
![東九州自動車道の建設工事用仮設橋](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
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