川尻神宮

河尻神宮 薩摩街道の宿場町として発展した川尻の総社

河尻神宮は、熊本市南区にある神社です。

川尻神宮

港町や宿場町として栄えた川尻 (古くは河尻)の総社で、若宮さんの愛称で親しまれています。

由緒

川尻神宮 鳥居

河尻神社は、1197年に河尻荘の地頭・河尻三郎源実明が、鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請したものと伝わります。

川尻神宮

中世の終わりには、河尻氏の没落により一時衰退しています。

川尻神宮 手水舎

1586 年、肥後藩に入った加藤清正は、河尻を軍港としさらには、年貢米の集積地、貿易の拠点として整備しています。

川尻神宮 拝殿

この際、氏神となる河尻神宮を篤く尊崇したことから、現在地に遷座し再興しています。

川尻神宮 授与所

ご祭神

川尻神宮 本殿

主祭神・・・鶴岡八幡大神(応神天皇・比売神・神功皇后)

川尻神宮 本殿

相殿神・・・天照皇大神・春日大神・住吉大神・阿蘇大神

川尻神宮 扁額

相殿とあわせて5柱の神をまつることから、若宮五社大明神ともよばれています。

川尻神宮 社殿

境内社

川尻神宮 境内見取り図

境内にはいくつかの境内社・末社がありますが、見取り図に紹介されてたのは下記のとおりです。

川尻神宮 絵馬

今宮神社

川尻神宮 今宮神社

河尻三郎源実明(かわしりさぶろうみなもとのさねあきら)卿と河尻氏代々の当主をまつります。

川尻神宮 今宮神社

十六神社

川尻神宮 十六神社

河尻氏代々の奥方をまつります。

川尻神宮 十六神社

歳神社

川尻神宮 歳神社

大歳の神(おおとしのかみ)・御歳神(みとしのかみ)・若年神(わかとしのかみ)・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)をまつります。

川尻神宮 歳神社

若宮稲荷神社

川尻神宮 若宮稲荷神社

宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)をまつります。

川尻神宮 若宮稲荷神社

ご神木

川尻神宮 ご神木の大柊

川尻神社のご神木の大ひいらぎは、魔よけの大木とされます。

川尻神宮 ご神木の大ヒイラギの説明板

ひいらぎとしては、日本一の大木ともいわれています。

川尻神宮 ご神木のヒイラギの葉

柊(ヒイラギ)は、 邪気の侵入を防ぐ縁起木とされ、表鬼門に植えられます。

川尻神宮 ご神木の大ヒイラギの葉

若木のときは葉にとげがありますが、老木になるととげがとれ丸くなるため、長寿の守護木としても親しまれています。

川尻神宮 絵馬

場所 熊本市南区八幡5-1-50

川尻神宮 社標柱

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