久多良木神社(きゅうたらぎじんじゃ)は、熊本県八代市坂本町百済来下にある神社です。
ご祭神
神社名ではわかりませんでしたが、ご祭神を見ますと阿蘇神社系の神様のようです。
健磐龍命(たけいわたつのみこと)をはじめ家族神12神が祀られます。
いわゆる阿蘇十二神というものです。
阿蘇の広大な原野を開拓したことから、開拓の守護神として崇められます。
おそらく、百済来地区の 開拓の神様として、勧請されたのだと思います。
久多良木神社
創建は1429年となります。
天正年間(1572~1592年)、小西行長が八代を統治していたころ、ご神体を除き焼失しています。
焼失後は、神主の治部太夫というかたにより、瀬戸石地区の明神山に遷座されます。
さらに、治部太夫の孫、安兵衛のとき旧社地に祠を建て、勧請とあります。
1600年代に、元の地に戻ったということでしょう。
1665年から、社殿造営に着工したとのことです。
現在の拝殿と幣殿は、 1964年(昭和39年)の建築です。
なんと、拝殿は鉄筋コンクリート製です。
久多良木神社の森
境内の森は、「久多良木神社の森」と名付けられています。
エノキ、スギ、イチョウなどで形成されています。
久多良木神社が創建された、1429年に形成されたものと考えられます。
その昔は、大きなスギの木でうっそうとしていたそうです。
戦中、戦後、数回の台風被害を受けました。
また、危険木として伐採されてさびしくなりました。
しかし、現在も百済来地区の氏神の森です。
1979年(昭和54年)に、坂本村の天然記念物に指定されています。
天然記念物指定は、森として保存するためでもあると書かれています。