宮地岳小学校は、かつて熊本県天草市にあった公立小学校です。
現在は、道の駅になっていて、往時の教室に入ることができます。
廃校の道の駅
宮地岳小学校があったのは、牛深市と本渡市を結ぶ国道266号線沿いです。
国道沿いだったのが功を奏し、道の駅として再生しています。
廃校を活用した道の駅には先例がありました。
学校名 | 閉校 | 場所 | 道の駅名 | 開駅 |
門小学校三田貝分校 | 1999年(H11) | 岩手県岩泉町 | 道の駅三田貝分校 | 2007年(H19) |
保田小学校 | 2014年(H26) | 千葉県鋸南町 | 道の駅保田小学校 | 2015年(H27) |
政所中学校 | 2003年11 (H15) | 滋賀県近江市 | 道の駅奥永源寺渓流の里 | 2015年(H27) |
宮地岳小学校 | 2012年(H24) | 熊本県天草市 | 道の駅宮地岳かかしの里 | 2021年(R3) |
宮地岳小学校は全国で4例目となりますが、九州初の廃校を利用した道の駅です。
営業時間 | 9:00~18:00 |
休館日 | 毎月第1・第3水曜日(祝日の場合は翌日)・12/31~1/1 |
かかし
宮地岳町の地域おこしの象徴が「かかし」 であり、宮地岳小学校には、たくさんの「かかし」がいます。
室外にも展示があり、営業終了後にもたくさんのかかしを見ることができます。
営業時間に訪れると、なんと旧校舎に入ることができます。
おススメは力作のある2階の教室です。
かかしの展示だけでなく、往時の教室を見ることができ、窓から場内を見渡すことができます。
再現は難しい
道の駅となったことで、旧校舎の中に入ることができるのは、とても魅力的です。
さらに、旧学校施設の維持管理が継続されるので、 メリットしか感じません。
ただ、立地的な要素が大きいので、他の廃校で必ずしも実現できるわけではありません。
宮地岳小学校の道の駅転用は、奇跡的に条件が重なり実現したものです。
沿革
1875年(明治8年) | 創立 |
1890年(明治34年) | 宮地岳村立公立小学校へ改称 |
1910年(明治43年) | 宮地岳尋常高等小学校へ改称 |
1941年(昭和16年) | 宮地岳国民学校へ改称 |
1947年(昭和22年) | 宮地岳村立宮地岳小学校へ改称 |
1954年(昭和29年) | 本渡市立宮地岳小学校へ改称 |
2006 年(平成18年) | 天草市立宮地岳小学校へ改称 |
2012年(平成24年) | 天草市立宮地岳小学校・亀場小学校・枦宇士小学校 を統合し亀川小学校を新設・旧3校を閉校 |
関連記事
【関連記事】瀬戸小学校 天草下島の玄関口天草瀬戸大橋最寄りの学校
【関連記事】下浦中学校 広大な校地を利用しアーチェリー場として活躍
【関連記事】金焼小学校 下浦石を掘出すノミを造っていた全焼地区の小学校