宮崎県児湯郡西米良村は、九州山地の中にある山村です。
SCP財団では、西米良村に関する複数のオブジェクトを調査していて、プロトコルに収容しています。
SCP財団とは?
SCP財団というのは、異常な物体や存在、現象、場所などを捕捉して研究している秘密結社です。
これらの収容手順や異常性は、特別収容プロトコルとよばれる収容庫に保存されます。
一般の人が見ると日常生活や正常な感覚を失うだけでなく、人類そのものを脅かしかねません。
そのためSCPオブジェクトを秘密裏に保管し、将来の脅威に対処するための研究を行っています。
オブジェクトクラス
各オブジェクトには、収容難易度を測る指標としてオブジェクトクラスが設けられています。
代表的なものは次の通りです。
Safe セーフ | 安全かつ確実に収容できるか、対象を故意に活性化させない限り異常な現象は発生しないもの |
Euclid ユークリッド | 性質が不明であるか予測ができない場合に割り当てられる |
Keter ケテル | 財団職員および全人類へ対する危険性もしくは文化面や物理法則の変容と言った社会、文明に著しく損害を与える存在 |
Apollyon アポリオン | 確保、収容、保護の全てが不可能だと結論付けられたオブジェクト |
Archon アルコーン | 理論上は収容できる可能性が存在するものの、収容することで危険性を孕んだりするため財団がそれを選ばなかったオブジェクト |
Neutralized ニュートラライズド | 何らかの事情によって非活性化(無力化)したオブジェクトに割り振られる |
がきじろ
アイテム番号 | SCP-536-JP |
オブジェクトクラス | Safe |
SCP-536-JPは、一般的に「がきじろ」とよばれるオブジェクトです。
1992年6月ころ、宮崎県児湯郡の古書市で売られていた日記帳にまつわるものです。
この日記の特定の記述を見ると記憶障害を発症し、その内容を長くおぼえておくことができないといいます。
財団の調査員により、西米良村の餓鬼精霊(がきじろ)信仰と関係していることがわかります。
©︎SCP財団 SCP-536-JP
これが、日記の8月16日のページに貼り付けられていた写真です。
ごきずれ
ごきずれというのは、がきじろの関連taleになります。
taleというのは、SCP財団の世界観に従って書かれた小説です。
西米良村のあるお宅の描写で、SCP-536-JP「がきじろ」を読んだ後だと、より一層楽しめる内容になっています。
くぐれつ
アイテム番号 | SCP-2520-JP |
オブジェクトクラス | 保留中 |
SCP-2520-JP、いわゆる「くぐれつ」も、西米良村に端を発したオブジェクトです。
物語の舞台はさらに山奥の、 潟嗄村(かたがれむら)となります。
やつえん
アイテム番号 | SCP-2688-JP |
オブジェクトクラス | Euclid |
宮崎県の山林に位置する、捌縁町(やつえんちょう)に存在する複数の異常実体・異常現象の総称です。
©︎SCP財団 SCP-2688-JP捌縁町(赤枠内)
しかし、これらは不自然なほど外部へと伝わっていません。
町民はこれらの異常を「禁忌」とよび、その存在を認知し許容しているからです。
なお、町民はこの禁忌を破った人物を「捌縁者(やつえんしゃ)」と呼んでいます。