横居木(よこいぎ)分校は、かつて熊本県芦北町にあった田浦(たのうら)小学校の分校です。
昭和時代の木造校舎が残る、希少な学校跡です。
横居木公民館
横居木地区へ向かうには、国道3号線の赤松トンネル北口から県道へ入ります。
横居木分校は、1969年(昭和44年)に本校である田浦小学校と統合しています。
閉校後は横居木地区の公民館として利用されることになります。
それが功を奏し、閉校後半世紀を経過しているにもかかわらず、木造校舎が残されています。
校地を見る限り、かなり小規模な学校だったことがわかります。
1918年(大正7年)までは、分校ではなく横居木小学校という独立した学校でした。
昭和時代になってからは、一貫して田浦小学校の分校です。
このことからも、小規模校であったことが推測できます。
学校遺構
校舎とその雰囲気は、学校跡という感じがします。
しかし、学校遺構らしい学校遺構は見当たりません。
50年間も公民館として使われていれば無理もありません。
片隅にある記念碑は、道路開通と水道落成の記念碑です。
笠山登山口
横居木は、葦北郡最高峰・笠山(567m)の登山口です。
幕末まで275年間も続いた、肥後藩の馬牧場があったことで知られます。
そのため、別名を牧山といいます。
ピークの雨ヲラビ岩からは360°の大パノラマが広がるといわれています。
沿革
1874年(明治7年) | 横居木小学校設立 |
1887年(明治20年) | 葦北郡第4尋常田浦小学校横居木支校となる |
1892年(明治25年) | 横居木尋常小学校として独立 |
1918年(大正7年) | 田浦尋常高等小学校横居木分教場となる |
1941 年(昭和16年) | 田浦国民学校横居木分教場へ改称 |
1947年(昭和22年) | 田浦村立田浦小学校横居木分校へ改称 |
1958年(昭和33年) | 田浦町立田浦小学校横居木分校へ改称 |
1969年(昭和44年) | 田浦町立田浦小学校へ統合し閉校 |
場所 熊本県葦北郡芦北町横居木
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