四浦というのは、熊本県球磨郡相良村にある一地区です。
四浦阿蘇神社は、四浦村民のよりどころでした。
現在も四浦地区の村社であり、地域の氏神さまです。
あわせて、令和2年7月豪雨による、四浦地区の状況も記事にしておきます。
熊本県相良村
相良村のには4つの大字があります。
- 四浦
- 川辺
- 深水
- 柳瀬
四浦以外の3地区、川辺と深水と柳瀬は旧川村に属していました。
1956年(昭和 31 年)、川村と四浦村が合併して生まれたのが相良村です。
四浦阿蘇神社は、四浦村で初めて建てられた神社です。
そのため四浦阿蘇神社あたりの集落を、初神とよぶようになったといわれています。
ご祭神
阿蘇神社と同体です。
健磐龍命をはじめとした5柱です。
- 健磐龍命(たけいわたつのみこと)
- 国龍神(くにたつのかみ)
- 彦御子神(ひこみこのかみ)
- 新彦神(にいひこのかみ)
- 若彦神(わかひこのかみ)
歴史
創建年代は記録がなく不明です。
1441年~1443年(嘉吉年間)に再興されています。
現在の本殿は、1769年に改築されたものです。
2004年(平成16年)相良村の有形文化財に指定されています。
ご利益
ご祭神は阿蘇の地を開拓された神さまといわれています。
そのため鎮座地の開拓の神様とされ、生活守護や水利かんがいにご利益があるとされます。
縁結びも有名なご利益です。
四浦地区の被災状況
2020年(令和2年)7月4日未明の豪雨により、四浦地区も被災しています。
特に川辺川の氾濫が影響しています。
初神
四浦阿蘇神社のあるあたりの集落です。
集落に被害はなく、車で行くことができます。
土砂崩れ個所はありますが、応急処置済みです。
ガードレールが、がけ下に落ちたままです。
六藤(ろくつう)
相良北小学校から川辺川第二発電所のあたりの集落です。
相良北小学校は、運動場の状況から見て浸水したかもしれません。
重機が入って、運動場の表層に土砂を入れていました。
対岸の道路は崩落して危険です。
小学校の下流側は明らかに浸水しています。
川辺川第二発電所は浸水したのかしないのか微妙です。
いずれにしても危険な状態だったのは間違いありません。
六藤集落は住宅が被災しています。
晴山
あの有名な、晴山バス停あたりの集落です。
一見被害はないようにも見えますが、床上まで浸かった住宅も見られます。
電柱の支柱は基礎部分が、そっくり流失しています。
平川
晴山バス停の対岸から下流側の集落です。
被害は甚大です。
農地も含め複数の住宅が被災しています。
まとめ
球磨川沿いと同様に川辺川沿いの被害も甚大です。
相良村では人的被害がなく、孤立集落も7月10日には解消されたのが救いです。
そのためか、テレビなどで報道されなかったので、状況がわからず心配された方も多かったようです。
災害区間は仮復旧工事が進んでいます。
7月21日現在、すくなくとも国道区間は車で行くことができるようになっています。