千畑 (ちばたけ) 古墳は、宮崎県西都市にある古墳です。
古代史が好きな方にとっては、有名な古墳となります。
学術的価値は高い
西都市といえば西都原古墳群があまりにも有名で、千畑古墳はあまり知られていません。
千畑古墳は、自然地形を利用した前方後円墳です。
しかし、墳丘の上には竹が生い茂り、ヤブになっています。
石室は横穴式で、天井には巨大な板石が使われています。
古墳の多い西都市でも、巨石を使った横穴式石室墳は数少ないといいます。
そのため学術的価値は高く、 1934年(昭和9年)に、国の史跡に指定されています。
一ツ瀬川の伝承
千畑古墳の南側には、一ツ瀬川が流れています。
昔、 一ツ瀬川の河原には上流域で身投げしたり、事故で川に落ちた人の水死体がよく流れ着いていたといいます。
当時、千畑古墳の周辺には集落はなく、何者かが水死体を陸に上げ、家畜のエサにしていたと伝えられます。
そのため、千畑古墳周辺は、霊の出現スポットとなったといいます。
洞穴の伝承
千畑古墳は、明治時代に発掘されたといわれています。
しかし、昔を知る現地の人は、誰も古墳とは思わなかったが、 洞穴は存在していたといいます。
出土遺物がないのも、古くから人手が入っていたことを裏付けます。
しかも、その洞穴の中では人食い事件が相次ぎ、豪族による犯人捜しのための山狩りが行われていたと伝えられます。
そのため、古墳の周りの地面を掘ると、そこら中から人骨が出てくるとうわさされます。
目撃される霊
千畑古墳周辺での怪情報は、以下のようなものです。
遺棄されている死体の山を見た
石室から這い出る水死体と思われる遺体を見た
伝承を知る地元住民は、絶対に近づかないといわれています。
いずれにしても、目撃される霊は、埋葬された古代の権威者そのものではなく、後のできごとに由来しています。
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