福島川河川歴史公園というのは、宮崎県串間市にある公園です。

とても観光客とは縁遠い小さな公園ですが、ちょっとした曰くがあるので訪れてみました。
歴史とは?

福島川は串間市民にとっては、とても身近な川です。

串間市の中心部は、福島川が山から運んでくる土砂が堆積したことで形成されています。

周辺の農地も同様で、平野部は福島川のおかげで肥沃で水も豊富です。

それは同時に、水害の歴史でもありました。

1915年 (昭和26年) のケイト台風では、福島川が氾濫し甚大な被害がでています。

いく度の氾濫をもとに堤防工事が進められ、現在の姿となっています。

桜づつみロード

堤防上の道路は桜づづみロードとよばれ、市民の散歩コースになっています。

1994年 (平成6年)に、堤防沿いに整備されたのが、福島川自然歴史公園です。

東屋やトイレがあることで、安心して散歩ができるようになっています。

肝試しスポット

福島川河川歴史公園は、福島川の歴史を踏まえた築堤を記念する公園です。

ところがこの公園、過去に霊の目撃情報があります。

そのため、中高生の間では肝試しスポットになっているとのウワサがあります。

昼間訪れると普通の公園なのですが、夜はまた違った表情を見せるのでしょう。

裏の歴史

串間市あたりは、日向国と大隅国の間です。

島津氏平定前には豪族たちが群雄割拠し、しばしば争いを繰り返していました。

福島川の河口付近には、処刑場があったといわれています。

当時は公衆の前で処刑が行われ、斬首された首は川原に晒されていました。

処刑されるのは囚人に限らず、戦いに敗れた武士たちでした。

時には一族ともども、ひどい拷問の末亡くなる人もいたと伝わります。

歴史を知る地元の人は、夜になると福島川河川歴史公園に近づかないといわれています。


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