新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、全国に感染症緊急事態宣言がだされました。
これで、人の移動がピタッと止まってしまいました。
観光業界からすると3か月近くの間、休業もしくは休業に近い状態にあります。
しかも、ゴールデンウィークというかき入れ時を失っています。
この記事は、2020年5月28日に書いています。
国の観光需要喚起事業
国では、観光業界の復興支援策をすでにまとめており、補正予算を組んでいます。
そのひとつが「Go To Travel キャンペーン」です。
期間中に旅行商品を購入した方には、代金の1/2のクーポンが付与されます。
クーポンは、宿泊割引をはじめ地域産品・飲食・施設利用などに使うことができます。
最大1泊1人あたり2万円分が付与されるしくみです。
もちろん、新型コロナウイルスの流行収束が大前提です。
観光産業の雇用維持と事業継続を目的とした、需要喚起キャンペーンです。
早ければ7月から開始される可能性もあります。
開始から6か月間の期間限定キャンペーンとなります。
観光業界の現状
よく使うビジネスホテルの話ですが、昨年までは直前に予約を入れても、満室の時が多くなりました。
しかも、以前よりも心なしか価格が上がっていました。
フロントへ行くと、外国人の団体が列を作っていて、「ああ、これが原因か」と納得していました。
価格が上がったのは、内装を改装したからといっています。
インバウンド需要を踏まえて、設備投資をしていたのだと思います。
ところが、新型コロナウイルスにより、状況は一転しています。
ダメージは計り知れません。
持続化補助金などではとても賄いきれない固定費がかかっています。
体力のない事業所は、廃業も検討するはずだと思いました。
地元の宿泊施設
4年前の熊本地震で、キャンセルが相次いだ記憶が生々しく残る熊本の宿泊施設です。
今回は、建物の被害こそないものの、熊本地震を上回るインパクトがあります。
いつ営業再開できるかわからないまま休業に突入し、ゴールデンウィークを棒に振ってしまいました。
営業再開しても、以前ほどの予約はとても望めません。
熊本に限ったことではありませんが、観光産業にかかわるすべての方が、観光需要が早く元に戻ることを望んでいます。
4年前の「九州ふっこう割」のときは、利用が九州に限られていたため、復興に大きく貢献しました。
今回は、全国版なので「九州ふっこう割」ほどの効果はないかもしれません。
各市町村版復興割
すでに、熊本市では「熊本市版ふっこう割」の制度設計に入っています。
2020/3/19 西日本新聞 プレミアム商品券や宿泊割引実施へ 熊本市がコロナ終息後の経済対策
人吉市では「九州ふっこう割」終了後に、独自に「ふるさとクーポン」を発行した経緯があります。
今回も、県や市町村での所轄の観光産業への支援策が、公表されていくと思います。
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まとめ
宿泊料金の1/2がクーポンで獲得できるとなると、いつもより少しグレードの高い部屋に泊まることができます。
1泊だった旅行を2泊にするという手もあります。
長いステイホーム期間のあとです。
いつもより少し遠いところまで足をのばすという選択肢もあります。
観光産業のみならず、すべての業界が早く復興することを心から願います。