平瀬分校 解体前にせめて写真に残したかった渓谷の校舎

平瀬分校は、かつて熊本県球磨郡五木村にあった、五木東小学校の分校です。

平瀬渓谷

平瀬地区には、五木小川が山間をぬうように流れています。

一般的にはあまり知られていませんが、マダラ(ヤマメ)つりをする方の間では有名なスポットです。

校舎がない

校舎があったのは、五木小川沿いです。

県道25号宮原五木線は、10年くらい前に、毎週のように通っていました。

その時は、県道の一段下に校舎が見えていました。

久しぶりに訪問すると、校舎がなくなっているではないですか。

解体される前に、見ておくべきだったと後悔しました。

分校跡

いやいや、この送電線の鉄塔が平瀬分校の跡ではなかったと思うのですが。

記憶では、県道より一段下に見えていたような気がします。

あー、ここだったかもしれません。

小椎葉の集落が見える、この川原です。

更地がひろがっています。

学校の痕跡は何も残されていません。

無理やりさがした、折れたポールの根本です。

色を塗った古タイヤを半分埋めた仕切りは、よく学校でみます。

解体後の残骸でしょうか。

金網を丸めてあります。おそらく、分校のものだったのでしょう。

形あるうちに、せめて写真に残したかったです。

1976年(昭和51年)の航空写真です。

中央に赤い屋根の分校が見えます。

こちらが、現在の衛星写真です。

鉄塔が建ったのは、分校敷地の南西端みたいです。

沿革

1922年(大正11年)小鶴尋常小学校平瀬分教場として創立
1937年(昭和12年)五木村立五木西尋常小学校平瀬分教場へ改称
1941年(昭和16年)五木村立五木西国民学校平瀬分教場へ改称
1947年(昭和22年)五木村立五木西小学校平瀬分校へ改称
1955年(昭和30年)五木東小学校へ移管
五木村立五木東小学校平瀬分校へ改称
2001年(平成13年)休校
2006年(平成18年)閉校

場所 熊本県球磨郡五木村丙

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