穂北神社は、宮崎県西都市にある神社です。
主祭神である磐長姫命(いわながひめのみこと)の伝説が語り継がれています。
穂北神社の伝説
ニニギノミコトがカササノミサキにご降臨のさい、コニハナサクヤヒメに求婚されたのは有名な話です。
コニハナサクヤヒメの父である、オオヤマツミは2人の娘を妃として送っています。
コノハナサクヤヒメとその姉イワナガヒメです。
ところが、ニニギノミコトはコノハナサクヤヒメだけと結婚し、イワナガヒメを送り返します。
イワナガヒメは五十鈴川(現在の一ツ瀬川)の上流に去り、当地に鎮座されました。
のちにコノハナサクヤヒメがイワナガヒメに稲穂を送ったところ、五十鈴川(現在の一ツ瀬川) の北岸に流れ着いたといいます。
この地こそが穂北神社であり、地名もこの伝説に由来するといわれています。
由緒
伝説は神代のものであり、創建年代は明らかではありません。
中世の地頭・土持氏に代わり当地を治めた伊東氏は、穂北神社を篤く信仰しました。
伊東氏没落後は延岡藩の所領となっていますが、代々の領主に崇拝されています。
ところが 1600年に火災に遭い、磐長媛命の御形見のご神鏡や宝物古文書等は焼失しています。
現在は、磐長媛命のご神体の半分を残すのみとなっています。
再興後も磐長媛命の伝説とともに、地域に大切にされています。
ご祭神
- 磐長媛命(いわながひめのみこと)
- 伊邪那岐尊(いざなきのみこと)
- 伊邪那美尊(いざなみのみこと)
- 猿田彦命(さるたひこのみこと)
- 豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)
- 経津主命(ふつぬしのみこと)
- 建御名方命(たけみなかたのみこと)
- 武甕槌命(たけみかづちのみこと)
- 大年神(おおとしのかみ)
- 大山津見命(おおやまつみのみこと)
- 素戔男命(すさのおのみこと)
- 稲田姫命(いなだひめのみこと)
1910年(明治43年)に周辺の神社を合祀しています。
ご祭神には合祀神を含みます。
鹿島神社 |
尾崎神社 |
二柱神社 |
北嶽神社 |
大年神社 |
香取神社 |
諏訪神社 |
山の神神社 |
代表されるご利益は、良縁、縁結び、諸願成就とされています。
境内社は五鈴神社です。
場所 宮崎県西都市穂北 935
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