祝子(ほうり) ダムは、宮崎県延岡市にあるダムです。
五ヶ瀬川水系祝子川の上流で、多目的な役割を果たしています。
県道207 号線
祝子ダムへ行くには、宮崎県道207号岩戸延岡線を、祝子川沿いにさかのぼります。
普通車でも離合できないような細い道ですが、かつては路線バスも運行されていたとか。
交通量は少ないのですが、全くないわけではありません。
訪れたときも 10 トントラックや、大型作業車を積載したトラックが通行していました。
にもかかわらず離合箇所が少なく、通行時は対向車を意識しておく必要があります。
ダム情報
管理所は有人です。
平時は天端に入ることはできません。
左岸側からのぞいたところ、堤体は一直線ではなく、右岸側で少し下流側へ曲がっています。
祝子ダムは多目的ダムで、河川維持も目的のひとつです。
コンジットゲート (堤体中央の放流門)を1門持ちます。
洪水調整は一定開度方式なので、クレストゲート(非常用洪水吐) は、洪水調整開始流量に達した後は、一定開度を保ちます。
あとは自然調整を行うので、ゲート操作は行いません。
祝子川
祝子川は延岡市で五ヶ瀬川と合流する五ヶ瀬川水系の河川です。
火遠理命(ほおりのみこと) 誕生の時、祝子川の水を産湯に使ったという伝説から、祝子という名がついています。
火遠理命(ほおりのみこと)は、別名・山彦幸であり、兄の海彦幸との間で起こった海幸山幸伝説でも知られます。
大崩山
大崩山(おおくえやま 1643.3m) は、大岩壁が連なる、特徴的な風景の山です。
その名称は、風化した花崗岩が、崩れたように見えるためといわれています。
登山上級者が全国から集まる、愛好者にとっては魅力的な山です。
ルート上には危険な所があり、初心者だけで登るのは避けた方がよいといわれます。
すぐとなりのピークは、鬼の目山 (1491m)です。
祝子ダムには、大崩山群からの水が流れ込みます。
諸元
名称 | 祝子(ほうり)ダム |
場所 | 宮崎県延岡市北川町川内名字田下後山 |
水系 | 五ヶ瀬川 |
河川 | 祝子川 |
型式 | 重力式コンクリート |
事業者 | 宮崎県 |
施行者 | 熊谷組 |
ダム湖 | – |
目的 | 洪水調節/河川維持/工業用水/発電 |
最高出力 (発電) | 17,300kw |
堤高 | 60.0m |
堤頂長 | 196.0m |
堤体積 | 132千㎥ |
流域面積 | 45.2㎢ |
湛水面積 | 28ha |
総貯水容量 | 5,774千㎥ |
有効貯水容量 | 4,864千㎥ |
着手/竣工 | 1964/1972 |
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