出の山(いでのやま)公園というのは、宮崎県小林市にある出の山池を中心とした公園です。
地元民が水汲みに訪れるホタルの名所ですが、昔から観光地として知られています。
出の山池
出の山池(いでのやまいけ)は、1614年、薩摩藩によりかんがい用に造られたため池です。
出の山湧水といわれる、毎秒1トンに及ぶ霧島連山から湧水をたたえます。
清らかな銘水で、たくさんの生物の生息地になっています。
特にゲンジボタルの一大生息地で、ホタルの名所として知られます。
ホタルの見ごろは、毎年5月下旬から6月上旬です。
1985年 (昭和60年)には、環境省の全国名水百選に選定されています。
宮崎自動車道小林インターチェンジのすぐそばであり、昔から観光地として有名です。
出の山淡水魚水族館
出の山淡水魚展示館は、国内外の淡水魚水族館です。
オオサンショウウオなど、130種 1,500匹の生物を展示します。
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 月曜日(祝日の場合翌日) |
入館料 | 大人200円 小人 100円 |
小規模ではありますが、ショップではまず買えない魚もいます。
淡水魚マニアの方は、絶対楽しめます。
出の山いこいの家
出の山いこいの家は、川魚の料理店です。
コイ、フナ、チョウザメの料理が楽しめます。
宮崎県水産試験場では、出の山湧水でチョウザメの人工ふ化に成功しています。
チョウザメといえばキャビアですが、身もおいしい高級魚です。
営業時間 | 11:00~14:00 |
定休日 | 水曜日 |
泉媛神社
泉媛神社は水の神さまです。
ご祭神は泉媛。出の山池の守り神です。
泉媛の伝説
日本武尊(やまとたける)の父・景行天皇が熊襲平定の帰りに、ひなもり (現在の小林市)を訪れたときのことです。
当時の出の山の丘には豪族の館があり、「諸県の君」とよばれる美しい泉媛がいました。
出の山湧水で入れたお茶に景行天皇は癒され、泉媛と愛が芽生えています。
しかし天皇は別れを惜しみながら京へと旅立ちます。
残された姫は嘆き悲しみ、池に身を投げ池の守り神として蛇に化身しました。
景行天皇御腰掛石
景行天皇が熊襲討伐の帰り夷守(ひなもり)に立ち寄り、泉媛が歓待したという伝説にちなむ史跡は、周辺にも見られます。
天皇の行宮跡は霊地とされ、宝光院というお寺が開基されました。
明治時代の初めに、廃仏毀釈で廃寺となりましたが、現在は専寿寺というお寺になっています。
景行天皇が腰かけられたという石が、大事にまつられています。
場所 宮崎県小林市細野
出の山湧水汲み場
訪れた日は観光客とみられる人はまばらでしたが、地元の方の出入りはひっきりなしにあります。
目当ては出の山湧水の水汲みです。
いこいの家の駐車場の水汲み場も多かったのですが、県道1号線沿いにも水汲み場があります。
どちらも次々と水汲みの方が入ってくる人気スポットです。
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