陣の池(小池)

陣の池 霧島連山の湧水を利用したエメラルドグリーンの農業用ため池

陣の池は、宮崎県えびの市にあるため池です。

陣の池(小池)

鎌倉時代に田のかんがいのため、湧水を貯めたのがはじまりといわれています。

日向伊東軍の陣地

陣の池

陣の池とよばれるのは、木崎原の戦いで、池の近くに伊東軍が陣地をかまえたためです。

陣の池の由来

鎌倉時代につくられたという説もありますが、少なくとも戦国時代には池は存在していました。

陣の池用水

陣の池からは水路が続き、 田代地区へ水を送っています。

陣の池用水

観光地

エメラルドグリーンの陣の池

陣の池は、 えびの市観光の穴場スポットとして知られていて、 天気がいいと絶え間なく人が訪れます。

湖底の見える陣の池

湧水を直接貯めているため、水が澄んでいて池の底がよく見えます。

陣の池のシラス

霧島山の火山堆積物であるシラスは色が白く、 光の反射で池の水は青みを帯びています。

SNS でも、池の青さを強調した投稿が多くあります。

陣の池

大池と小池

小池入口

陣の池には大池と小池があります。

陣の池

その名の通り、大池は大きいので見ごたえがあります。

陣の池(小池)

水の透明度を確かめたいなら、小さな小池のほうが実感できます。

透き通った陣の池の小池の水

陣の池の伝承

エメラルドグリーンの陣の池

陣の池に古くから伝わる伝承です。

陣の池で泳いではならない

この伝承は、 住民の生活と水を守るため広められたといわれています。

陣の池の湖面

しかし、本当のところは戦国時代の合戦に、その起源あるという説があります。

陣の池の湖面

戦国武将たちは合戦に明け暮れ、戦死者や斬首者の遺体をこの陣の池に遺棄するようになります。

陣の池

池の水で刀や鎧の血を洗っては、 敵兵の遺体を遺棄し続けていきます。

陣の池

陣の池の水温は年間通して 13℃から上がらず、人工池ということもあり魚や微生物も少ない環境でした。

陣の池

遺体の分解が進まず、それはそれは壮絶な光景が広がったといわれています。

陣の池の湖面

以来、地元では「陣の池では泳いではならない」と代々伝えているといいます。

陣の池 小池から見た大池

心霊スポット

陣の池用水と陣の池までの道路

アクセス道は、陣の池用水と並行していてます。

陣の池の石祠

道幅は狭く、用水路には蓋もなければガードレールもありません。

陣の池(小池)の湖面

とても美しいのですが、道中のリスクも考えると、日が暮れてから近づく場所ではありません。

陣の池(小池)の水質

確認されている怪現象は以下のようなものです。

  • 鎧を身に着けた武士がいた
  • 池から這い上がる無数の男女をみた
  • 池が死体で埋め尽くされていた

仮に伝承が事実であれば、陣の池の湖底には無数の人骨が埋もれていたはずです。

陣の池(小池)の水質

場所 宮崎県えびの市末永 2439-3

陣の池(小池)

関連記事

【関連記事】木崎原古戦場 九州南部の分け目となった木崎原の戦い

【関連記事】九州南部のミステリースポット まとめ