木崎原古戦場跡の大杉

木崎原古戦場 九州南部の分け目となった木崎原の戦い

木崎原古戦場(きさきばるこせんじょう)というのは、宮崎県えびの市にある戦国時代に薩摩島津氏と日向伊東氏が戦った戦場です。

木崎原古戦場跡 石碑

木崎原の戦いは、のちの2国のパワーバランスを大きく動かしています。

木崎原古戦場 首塚

そのため、九州の「桶狭間の戦い」や「関ケ原の戦い」とたとえられています。

発端

木崎原古戦場跡 入口

島津氏第15代当主・島津貴久は薩摩国の統一を果たします。

三角田

しかし、1571年に貴久が亡くなると大隅肝付氏は島津領内に侵入をはじめます。

木崎原古戦場 怨(じょ)

これをチャンスと見た日向伊東氏は、真幸院(まさきいん・現在のえびの市)への攻撃準備をはじめています。

木崎原古戦場跡の説明板

都於郡城(とのこおりじょう)にいた伊東義祐(いとうよしすけ)は、飯野城を居城としていた島津義弘を攻略すべく、約3,000人もの大軍を小林城に集めました。

木崎原古戦場跡の石碑

釣り野伏せ

木崎原古戦場跡 石碑

迎え撃つ島津氏は、わずか300人の軍勢だったのですが、戦いは島津氏に有利な展開となります。

六地蔵塔 入口

まず、伊東軍勢は若手の将兵が多く、手慣れた島津軍の戦略に翻弄されています。

六地蔵塔
両軍の死者を供養する六地蔵塔

その典型的な戦術が「釣り野伏せ」という、隊を3軍に分け3方向から包囲する戦術です。

木崎原古戦場跡 両軍の死者を供養する六地蔵塔
両軍の死者を供養する六地蔵塔

まず、中央の隊が正面から当り、敗走を装って後退するのが「釣り」です。

木崎原古戦場跡 両軍の死者を供養する六地蔵塔
両軍の死者を供養する六地蔵塔

追走する敵を、左右の伏兵が襲うのが「野伏せ」です。

星の宮さまと島津義弘公をまつる池島神社
星の宮さまと島津義弘公をまつる池島神社

さらに、中央隊が反転することで、3面包囲の状態ができあがります。

星の宮さまと島津義弘公をまつる池島神社
星の宮さまと島津義弘公をまつる池島神社

少数で大軍を相手にするために、島津氏が編み出した戦法です。

池島神社の説明板

決戦

えびの市 池島公民館

1572年、前哨として周辺での小競り合いののち、木崎原の戦いが決戦となっています。

木崎原古戦場跡 水神さま?

島津軍のしたたかな戦略と熟練した兵により、伊東軍は約1,000 人が討ち取られることになります。

木崎原古戦場跡 元巣塚(げんそうづか)
元巣塚(げんそうづか)

その中には、幹部クラスの武士 128 人が含まれています。

木崎原古戦場跡 元巣塚(げんそうづか)
元巣塚(げんそうづか)

一方、島津軍も兵力の85%を失ったといわれています。

元巣塚(げんそうづか)
元巣塚(げんそうづか)

伊東氏はこの大敗で勢いを失い、島津氏の三州(薩摩・大隅・日向)統一の足がかりとなっています。

元巣塚(げんそうづか)
元巣塚(げんそうづか)

鬼島津

木崎原古戦場跡 首塚と太刀洗川

島津義弘は、このあとも豊後大友氏、肥後阿蘇氏を破るなど、島津軍の総大将として指揮をとり武功を挙げています。

木崎原古戦場跡 首塚と太刀洗川の説明板

ついた異名が「鬼島津」です。

木崎原古戦場 首塚
伊藤軍の首塚

朝鮮出兵で島津軍は、5,000人ほどの兵で20万超の朝鮮軍と戦い、持ち帰った首級は3万~5万といわれています。

伊東軍の首塚
伊藤軍の首塚

その戦いぶりは「鬼より怖い」と恐れられました。

首塚と太刀洗川

心霊スポット

島津軍が血刀を洗った太刀洗川(たっちゃらご)
島津軍が血刀を洗った太刀洗川(たっちゃらご)

古戦場ではありがちですが、霊の目撃スポットです。

  • 首なし武者
  • 人魂
  • 槍を持った兵士

島津軍の兵士は死をいとわず、鬼のような強さだったため「鬼島津」とよばれました。

島津軍が血刀を洗った太刀洗川(たっちゃらご)
島津軍が血刀を洗った太刀洗川(たっちゃらご)

どうもそれだけでなく、伊藤軍の残党に対する、残酷かつ無慈悲な拷問や処刑があったようです。

木崎原古戦場跡 太刀洗川
島津軍が血刀を洗った太刀洗川(たっちゃらご)

木崎原古戦場一帯には、首なしの損傷が激しい遺体が無数に転がっていたといいます。

木崎原

それこそ、本物の鬼も泣いて逃げるほどの壮絶な光景だった、と言い伝えられています。

木崎原古戦場史跡案内図

場所

三角田・六地蔵塔宮崎県えびの市池島
元巣塚(げんのすづか)宮崎県えびの市池島
首塚宮崎県えびの市上江
太刀洗川(たっちゃらご)宮崎県えびの市上江
木崎原古戦場跡の大杉

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