海路(かいじ)小学校は、熊本県葦北郡芦北町にある町立小学校です。
芦北町海路
球磨郡球磨村大字神瀬地区とは、球磨川をはさんで対岸にある地区です。
瀬戸石ダムができたせいでしょうか、白石から瀬戸石ダムの間、約9㎞にわたり、対岸に渡ることができません。
しかも、海路地区側の県道272号、球磨田浦線は幅員が狭く、離合もままなりません。
山の斜面が川にせまり、道路を広げるのに莫大な予算が必要になるからでしょう。
国道219号線と比較すると、危険な道路だと思えます。
吉尾地区も同様なのですが、吉尾地区は佐敷にぬける道があるので、まだ開けた感じがします。
集落の建て付けは、車のない時代のままです。
JRの駅があります。
瀬戸石ダムの堆積土除却工事で、ダムの水をぬいてありました。
昔は、対岸に渡る橋があったことが、橋脚の遺構からわかります。
海路小学校
廃校ではありません、休校中です。
校舎はオールインワンの建物です。
下の階に教室、上の階に体育館があります。
海路地区のように、限られた土地を有効に活用する場合は、このタイプをよく見かけます。
まだ、学校として生きていいるため、他の用途には使われていません。
それが、逆に傷みを速めるような気もします。
校舎内には、まだ学校の備品や書類があるため、簡単に部外のものを入れることができないのは理解できます。
沿革
1880年(明治13年) | 大岩小学校の分校として創立 |
1891年(明治24年) | 吉尾尋常小学校海路分教場となる |
1905年(明治38年) | 海路尋常小学校として本校となる |
1941年(昭和16年) | 海路国民学校と改称 |
1947年(昭和22年) | 吉尾村立海路小学校と改称 |
1955年(昭和30年) | 葦北町立海路小学校と改称 |
1970年(昭和45年) | 芦北町立海路小学校と改称 |
1994年(平成6年) | 休校 |
校庭もあまり確保できなかったようです。
玄関です。
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