清浦ダムは、鹿児島県薩摩川内市入来町にあるダムです。
国道328号線沿いにある、防災専用ダムとなります。
防災ダム
清浦ダムの目的は、下流域 200ha の農地・農作物・農業施設の洪水被害防止です。
ダム湖の周辺は親水公園として整備されています。
ダム湖の上にかかる歩道橋は「夢かけ橋」といいます。
サクラの名所です。
ダム本体
ダム自体は大きなものではありません。
防災専用ダムである性格上、常用洪水吐から流入量を自然放水しています。
平時の貯水量は、ほぼ一定です。
洪水時には、クレストラジアルゲート3門で水量調整をするタイプのダムです。
ダムの左岸にあるのは、ダム監視所です。
管理所は左岸上流の丘の上にあります。
清浦ダム管理所
清浦ダム管理所は、通常時は無人ですが、屋上に登ることができます。
管理所屋上からは、木が成長してダム本体は半分しか見えません。
ダム湖を見ることができます。
親水公園には釣りポイントがありそうです。
ダム上流には、鷹ノ子岳が良く見えます。
左岸上流には内之尾の棚田があります。
ダム完成は1974年(昭和49年)です。
ピークを過ぎたマイナー観光スポット感は否めません。
それでも、サクラの季節には多くの人が訪れます。
国道328号線
清浦ダムは右岸を国道 328号線が通過しています。
国道 328号線は、鹿児島市を起点に出水市へ至る一般国道です。
薩摩半島北部を縦断するため、適度に交通量があります。
路線バスや大型トラックも走っています。
さらに、ダムができるほどの山間でありながらも、改良されていて快走区間であるため、どの車もスピードが乗っています。
清浦ダム右岸の堤体あたりに駐車するのは、非常に危険です。
諸元
名称 | 清浦ダム |
場所 | 鹿児島県薩摩川内市入来町 |
水系 | 川内川 |
河川 | 樋脇川 |
型式 | 重力式コンクリート |
事業者 | 鹿児島県 |
施行者 | 小牧建設 |
ダム湖 | - |
目的 | 洪水調節 |
最高出力 (発電) | - |
堤高 | 38.1m |
堤頂長 | 66.5m |
堤体積 | 21千㎥ |
流域面積 | 8.7㎢ |
湛水面積 | 11ha |
総貯水容量 | 1,000千㎥ |
有効貯水容量 | 855千㎥ |
着手/竣工 | ‐/1974 |
関連記事
【関連記事】ダムがもっと好きになる ダムを楽しむ本をチェックしてみた