岡留熊野座神社は、熊本県あさぎり町の村社です。
別名を「幸福神社」といいます。
周辺には、幸福スポットが集中しています。
その本丸であり、起源となっているのが岡留熊野座神社です。
幸福神社
岡留熊野座神社は、昔から「難を止めて幸福を祈る神社」といわれていました。
地元では「幸福神社」とよばれています。
1989年(平成元年)JR九州湯前線が、くま川鉄道へ転換しました。
このとき、岡留熊野座神社のすぐそばに、駅が新設されています。
駅名は公募により、「おかどめ幸福駅」と名付けられました。
幸福神社にちなむものです。
駅側にある参道は裏参道で、新駅開設により整備されたものです。
駅川の鳥居の銘板は「幸福神社」となっています。
あさぎり町の幸福スポット
岡留熊野座神社は、おかどめ幸福駅とあわせて、町が力を入れる観光スポットです。
周辺には、幸福スポットが集中し、売店や公園が整備されています。
「おかどめ幸福駅」は、駅舎自体が幸福スポットです。
いつ何時に行っても「福来朗(ふくろう)駅長」が確実に出迎えてくれます。
玄関の「幸福祈願鈴」をならせば幸せが鈴なりです。
「幸せの黄色いポスト」は恋愛成就アイテムです。
念には念を入れて、「おかどめ幸福地蔵菩薩」でも幸福祈願をします。
売店で「幸福グッズ」をゲットします。
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建立経緯
岡留熊野座神社の創建は、元寇の時代にさかのぼります。
元寇というのは、鎌倉時代に起きた、モンゴル帝国(元朝)の日本侵攻のことです。
1274年の文永の役後、元の日本再侵攻が予想されていました。
1280年、相良家第3代頼俊が、日本の安泰と敵国降伏を祈って建てたのが、岡留熊野座神社です。
事実1281年、弘安の役で元が再び侵攻してきましたが、日本勢が侵攻を止めています。
岡留熊野座神社は、名実ともに「難を止めて幸福を祈る神社」なのです。
ご祭神
熊野権現をまつります。
- 伊邪那岐神(いざなきのみこと)
- 伊邪那美神(いざなみのみこと)
- 速玉男之大神(はやたまのおおかみ)
三柱が主祭神です。
神社のある台地を岡留台地といいます。
縄文・弥生時代の土器が出土し、中世には黒田平城がありました。
古来からのパワースポットです。
参道右側の社殿は「御神殿」です。
摂末社として六神をまつります。
- 窪権現
- 天神
- 八王子神
- 二宮神
- 池王神
- 北嶽日吉神
参道左側の社殿は、雨の宮です。
雨乞いの神さまです。
本殿裏にあるのは、岡留稲荷神社です。
まとめ
岡留熊野座神社はもともとパワースポットでした。
近くに鉄道駅ができ、神社にちなんだ駅名となったことから注目度が上がりました。
その後、周辺施設も整備されています。
日本遺産人吉球磨の構成文化財でもあります。
「災難を止めて幸福を祈る」ために、より多くの人が参拝に来るようになりました。
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