女島(めしま)小学校は、かつて熊本県葦北郡芦北町にあった町立小学校です。
女島
女島といえば、子供のころは海水浴をイメージしていました。
私の住んでいたところだけかもしれませんが、PTAや子供会で海水浴に行くといえば女島でした。
大人になってからは、葦北で海水浴といえば、鶴ヶ浜とか御立岬でした。
女島に行こうとは誰もいわなくなりました。
いだてんのロケ地
2019年に放送された、NHKの大河ドラマ「いだてん」のロケが、女島小学校で行われたという、ネット記事をみかけました。
ドラマのモデルとなった、金栗四三(かなくりしそう)氏は、熊本県玉名郡の出身です。
撮影も玉名郡が中心で、聖地も玉名郡和水町に集中しています。
女島小学校では、中学生時代のシーンを撮影したといわれています。
私が興味を持ったのは、「いだてん」の方ではなく、「女島」の方でした。
「女島」という地名を久しぶりに見て、どうしても行ってみたくなりました。
校内
想像を上回る、見事な木造校舎が保存されていました。
表札も閉校時のままです。
地域の方が、大事に維持管理されているから、校舎が残されているのだろうと思います。
ドラマの撮影が行われたのも理解できます。
県北にはイメージ通りの木造校舎が、残されてなかったのだと思います。
昔は校舎の正面、校庭側に校門があったようです。
桜も満開でいい写真が撮れました。
古い木造校舎は、とても好きなのですが・・・
解体されることが多いので、せめてその前に写真で残しておきたいです。
りっぱな創立百周年の記念碑です。
その下には、校歌の碑があります。
外壁も木版貼りというのは、築年代が古い証です。
しかも、板壁を横に張るとオシャレに見えます。
洋風の建物に、横張りが多いからでしょうか?
個人的な感想ですが、木板を縦に使うと、もっと和風になるイメージです。
校舎に見とれて、長居してしまいました。
女島小学校は、私のお気に入りの1校です。
これからも、修復しながら保存されることを望みます。
沿革
1877年(明治10年) | 湯浦小学校女島支校として創立 |
1905年(明治38年) | 女島尋常小学校として独立 |
1941年(昭和16年) | 女島国民学校へ改称 |
1947年(昭和22年) | 湯浦村立女島小学校へ改称 |
1951年(昭和26年) | 湯浦町立女島小学校へ改称 |
1970年(昭和45年) | 芦北町立女島小学校へ改称 |
2005年(平成17年) | 芦北町立湯浦小学校へ統合、閉校 |
関連記事
【関連記事】女島海水浴場 夏になると訪れていた子供会の定番スポット
【関連記事】遺構めぐりが楽しくなる本 いまそこにある建物の目的と背景