御岳(みたけ)小学校は、かつて熊本県山都町にあった公立小学校です。
旧矢部町発足前の、上益城郡御岳村を校区としていました。
御岳とは?
御岳というのは、このあたりの地名です。
1889年(明治22年)に町村制施行した際は、御岳村と名乗りました。
阿蘇外輪山の山道にそびえる、御岳(みたけ)山(632.5m)に由来するものです。
全国的には、見岳山と表記される場合もあります。
御岳山山頂は、阿蘇神社の分社であった男成神社創建の地です。
神の住む聖なる山となります。
学校遺構
御岳小学校は、国道218号線から確認することができます。
校門
御岳小学校は、2019年(平成31年)に閉校したばかりであり、すべての主要施設が原形をとどめています。
門柱は歴史を感じさせますが、表札はピカピカです。
記念碑群
閉校記念碑と創立百周年記念碑は、デザインが似ています。
意図的に大きさと色を統一したのでしょう。
創立百周年記念碑の裏には、何も書かれていません。
閉校金碑の裏には、校歌が書かれています。
プール
校門のとなりが、いきなりプールとなっています。
校舎と運動場さらには体育館に囲まれていて、御岳小学校の位置的な中心がプールです。
運動場
運動場は、フェンスに囲まれながらも、地域の風景にしっくり溶け込んでいます。
運動会の風景が目に浮かぶようです。
体育館
体育館も、校門から見える場所に配置されています。
しかも、学校の敷地外からも見えるので、校風がオープンな感じがします。
地域に開かれた学校です。
校舎
校舎は2階建てですが、道路より一段高い場所に建てられています。
なので建物の内部は、校内に入らないと見えません。
オープン過ぎて、不審人物のターゲットになるのもよくありません。
地形を利用して、プライバシー保護もばっちりです。
二宮尊徳像
二宮尊徳像の足元には、タイムカプセルが埋められています。
二宮尊徳像は、まるでそれを読書しながら守っているかのようです。
沿革
1874年(明治7年) | 御嶽小学校創立 |
1941年(昭和16年) | 御岳国民学校へ改称 |
1947年(昭和22年) | 御岳村立御岳小学校へ改称 |
1955年(昭和30年) | 矢部町立御岳小学校へ改称 |
2005年(平成17年) | 山都町立御岳小学校へ改称 |
2019年(平成31年) | 山都町立矢部小学校へ統合 閉校 |
関連記事
【関連記事】通潤橋 観光要素に実用性と耐久性を備える国の重要文化財
【関連記事】遺構めぐりが楽しくなる本 いまそこにある建物の目的と背景