宮崎県庁舎というのは、一般的に宮崎県庁の本館を指します。
昭和初期のレトロな建物で、宮崎市の観光地のひとつになっています。
九州最古の現役県庁舎
宮崎県庁舎は、現役の都道府県庁舎としては九州最古のものです。
日本全国で比較しても、6番目に古い レトロ庁舎となります。
順 | 庁舎名 | 竣工 |
1 | 京都府庁舎(旧本館) | 1904年(大正7年) |
2 | 大阪府庁舎 | 1926年(大正15年) |
3 | 神奈川県庁舎 | 1928年(昭和3年) |
4 | 愛媛県庁舎 | 1929年(昭和4年) |
5 | 山梨県庁(別館) | 1930年(昭和5年) |
6 | 宮崎県庁 | 1932年(昭和7年) |
7 | 富山県庁舎 | 1935年(昭和10年) |
8 | 静岡県庁舎 | 1937年(昭和12年) |
10 | 愛知県庁舎 | 1938年(昭和13年) |
10 | 和歌山県庁舎 | 1938年(昭和13年) |
宮崎県庁は10号館まであり、付属庁舎を合わせると16の建物がある、典型的な分散型庁舎です。
ここでいう宮崎県庁舎というのは、本館を指しています。
観光地化した県庁
宮崎県庁舎は、2007年(平成19年) からの東国原知事の任期中に、何度もテレビで全国に放送されています。
いつしか観光バスでの見学者が詰めかけるようになり、観光地の様相を呈しました。
2017 年 (平成29年)には、国の登録有形文化財となり、そのレトロ感も手伝って観光地として定着しています。
ちなみに、正門門柱と東門門柱、さらに県庁5号館 (旧宮崎農工銀行)も国の登録有形文化財です。
「みやざき物産館KONNE(こんね)」は、8号館の1階です。
歴史
宮崎県庁舎は建設計画中に関東大震災が発生したうえ、世の中は世界大恐慌で、日本中が不景気に苦しんでいました。
議会では建設延期の議論がされるなか、当時の有吉知事は失業対策として新庁舎建設を上程し議決しています。
延べ72,500 人の工事関係者が携わり竣工しています。
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