宮崎空港は、いわずと知れた宮崎市にある、宮崎県の空の玄関口です。
市の中心部からのアクセスがとてもよく、売店や飲食店も充実しています。
宮崎ブーゲンビリア空港
宮崎空港は、2014年 (平成26年) から愛称の「宮崎ブーゲンビリア空港」の名でよばれるようになり、最近はすっかり定着してきました。
ブーゲンビリアというのは、宮崎を象徴する花です。
南国らしい花なのですが、実は色づいた花にみえる部分は、取り巻く葉が大部分を占めます。
利用者数は、九州の空港では福岡空港・鹿児島空港に次ぐ第3位を熊本空港と争っています。
ターミナルビル
空港ターミナルビルには南国らしい雰囲気が漂い、宮崎県のマスコットキャラクター・みやざき犬が歓迎してくれます。
1階のオアシス広場ではイベントが開催されています。
買い物やレストランで食事をすると、駐車場は2時間まで無料なので、飛行機に乗らない人も楽しむことができます。
赤江飛行場
もともとの宮崎空港は、1943年(昭和18年)に、日本海軍の赤江飛行場として整備されています。
赤江飛行場は、現在の宮崎ブーゲンビリア空港をしのぐ、南九州最大の航空基地でした。
周辺では今なお、コンクリート製の掩体壕や弾薬庫を見ることができます。
民間空港となり福岡~宮崎線が就航したのは、1955年(昭和30年)のことです。
エアプレインパーク
展望デッキの東側にあるのがエアプレインパークです。
航空大学校の練習機だった、ビーチクラフト社製の C90A キングエアの実機が展示されています。
屋上の展望デッキからは、滑走路の向こうに航空大学校が見えます。
日本の空港の展望デッキで、本物の航空機が展示されているのは唯一、宮崎空港だけです。
定時出発率世界一
宮崎空港は、イギリスの航空情報会社「シリウム」の調査で、2022年(令和元年)の定時出発率(小規模空港部門)で世界一となっています。
定時の定義は定刻からの遅れが15分未満で、宮崎空港の定時出発率は 93.29%でした。
宮崎空港では、「ひなたらくちんブリッジ」という小型機対応ロング&ステップレスパッセンジャーボーディングブリッジが、2017年 (平成29年)に導入されています。
小型機対応 PBB の導入は日本初で、定時出発にも貢献しています。
1 | 宮崎空港 | 93.29% |
2 | 松山空港 | 92.63% |
3 | 熊本空港 | 92.30% |
ちなみに、グローバル空港部門の定時出発率世界一は、羽田空港 90.33%。
大規模空港部門の定時出発率世界一は、大阪空港 94.06%。
中規模空港部門の定時出発率世界一は、中部国際空港 94.21%となっています。
いずれも日本の空港しかランクインしていませんが、比較対象は世界の空港です。
宮崎空港駅
宮崎空港は宮崎市街までわずか 5kmです。
さらに、JR九州の宮崎空港線がターミナルビルまで乗入れています。
宮崎空港駅は、日本一空港に近い駅といわれています。
場所 宮崎県宮崎市赤江
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