長島高等学校は、かつて鹿児島県長島町にあった県立高校です。

その伝統は、鹿児島県立鶴翔高等学校に引き継がれています。
長島唯一の高校

閉校時の長島高等学校は、長島唯一の高校でした。

現在、長島に高校は存在しません。

1974年(昭和49年)の黒之瀬戸大橋架橋までは、離島であり島外へ出かけるときは県営渡船に乗る必要がありました。

黒之瀬戸大橋は開通当初は有料であり、普通自動車で片道600円の通行料を払う必要がありました。

しかし、想定を3倍も上回る通行量があり、1990年(平成2年)に無料化されています。

鶴翔高等学校

黒之瀬戸大橋による交通事情の改善で、長島の経済は飛躍的に発展しました。

その一方で、島外への通勤・通学も容易になっています。

長島はいまや、実質的には離島ではありません。

しかし長島に限らず過疎化や少子化による、高校再編は進んでいます。

その結果、長島高等学校・阿久根高等学校・阿久根農業高校の3校統合が決まります。

2005年(平成 17 年)に、阿久根市の阿久根農業高校内に鶴翔高等学校を新設。 同年度より、旧3校は新規募集を停止しています。

2007年(平成19年)、3年生の卒業により、長島には高校がなくなりました。

広大な敷地

高校跡地には 62,300㎡という広大な敷地が残されています。

町では県や国と一体となり、高校跡地を事業用地として活用してもらうよう働きかけていました。

2023年(令和5年)現在のところ、閉校時の姿がそのまま残っていて、譲渡先はみつかっていない模様です。

沿革

1948年 (昭和23年) | 鹿児島県西長島高等学校として創立 |
1952年 (昭和27年) | 鹿児島県長島高等学校へ改称 |
1956年 (昭和31年) | 鹿児島県立長島高等学校へ改称 |
2005年 (平成17年) | 鹿児島県立長島高等学校・阿久根高等学校・阿久根農業高校 の3校を統合し鶴翔高等学校を新設 |
2007年 (平成19年) | 閉校 |

場所 鹿児島県出水郡長島町平尾






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