大原中学校は、かつて鹿児島県田代町(現在の錦江町)にあった、公立中学校です。
2022年(令和4年)現在、ほぼ閉校時のまま学校施設が現存します。
田代町
田代町は、2005年 (平成17年) に、大根占町と合併し錦江町になっています。
錦江町となる前の旧田代町には、2つの中学校がありました。
町の東部を校区としていたのが、大原中学校です。
もともとは、田代中学校の分校だったのですが、1955年 (昭和30年) に独立しています。
錦江町発足時に、新設された田代中学校へ 旧田代中学校とともに移行しています。
大原校復活祭
2022年 (令和4年)には、大原校復活祭が開催されています。
錦江町青年団が、廃校活用の一環として文化祭を大原中学校で行ったものです。
SNSを見ると、盛況のうちに無事に終えたことが報告されています。
学校施設は町有資産として、イベントなどで活用されていることがわかります。
記念碑群
校庭には記念碑が残ります。
閉校記念碑です。
自然石の形をそのまま残した、楕円形が印象的です。
碑文はシンプルに、学校跡を示します。
礎石には楕円形の石を削った面に、校歌が刻まれています。
1993年(平成5年)に、PTAが建てた石碑です。
全校生徒の名前が記された石碑は、閉校記念碑との形状の同一性から、閉校時の在学生ではないかと推測します。
鹿児島の学校でよく見る、亡師亡友の碑です。
創立50周年の記念碑は、記念樹とセットです。
校内遺構
プールです。
唯一の木造建物は倉庫でしょうか?そして下の写真は体育館です。
大原中バス停
一見して、閉校後も最寄りバス停は大原中のままなのかと思いました。
よく見るとふりがなは 「おおはらなか」 となっています。
どうやら、大原中学校とバス停名は、直接の関係はないようです。
沿革
1947年 (昭和22年) | 田代村立田代中学校大原分校として創立 |
1955年 (昭和30年) | 田代村立大原中学校として独立 |
1961年 (昭和36年) | 田代町立大原中学校へ改称 |
2005年 (平成17年) | 錦江町立田代中学校新設にともない閉校 |
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