清願寺(せいがんじ)ダムは、熊本県球磨郡あさぎり町にあるアースダムです。
堤高は60.5mで、 アースダムとしては、高さ日本一となります。
![清願寺ダム](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
特徴
アースダムとして、日本一の高さを持ちながら、現地へ行くと高さに対してそんなに恐怖を感じません。
![清願寺ダム 堤体下流部](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
それは堤体の傾斜が、とてもゆるやかだからです。
![清願寺ダム 堤体上流部](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
堤体を歩いて下まで降りることができるような気がします。
![清願寺ダム 堤頂部](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
堤頂部も幅広く、大型車サイズで2車線とってあります。
![堤頂上への大型車両進入禁止の看板](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
堤頂上への大型車両の進入は禁止されています。
![ダンプカー](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
といいながらも、工事期間中はどんどんダンプカーが通行しています。
![清願寺ダム堤頂上](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
普通車の走行は制限されていません。
アースダムとは?
アースダムというのは、最も古くからあるダムの形式です。
粘土や土を材料として、盛り立てて造られるダムのことです。
![願寺ダム上流部](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
コンクリートダムと違い、軟弱な地盤にも造ることが出来ます。
ただ、あまり高いダムには向いていないといわれています。
![清願寺ダム
皆越スポットへの案内板](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
清願寺ダムには、アースダム形式が採用されました。
目的
清願寺ダムがあるのは、球磨川水系の免田川です。
1969年(昭和44年)に着工し、10年後の1978年(昭和53年)に完成しています。
![清願寺ダム湖](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ダムの目的は、洪水調節と灌漑です。
下流域住民にとっては、悲願のダムでした。
![清願寺ダム堤頂より上流部近景](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
長い歴史の中で、免田川は「あばれ川」でした。
下流にある多くの 氾濫による堆積がそれを裏付けています。
![清願寺ダム右岸](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
清願寺ダムの完成により、免田川は現在のおだやかな川に生まれ変わっています。
ギャラリー
![清願寺ダム堤体とダム湖](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
春に訪れたときの写真です。
![清願寺ダム 竣工記念碑](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ダムの建設記念碑です。
![清願寺ダム管理所](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ダム管理所は左岸にあります。
![清願寺ダム 洪水吐](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
洪水吐の越流部です。
![清願寺ダム洪水吐 上流側](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
同じく、洪水吐の上流側です。
![洪水吐導水部](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
洪水吐の導水部です。
![洪水吐下流側導水部](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
同じく、洪水吐の下流側です。
![清願寺ダム 上流側](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
上流から見た堤体です。
![清願寺ダムと桜](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ダム湖には桜が植林されています。
![清願寺ダム ダム湖左岸側](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
左岸側も車で通れます。
諸元
名称 | 清願寺(せいがんじ)ダム |
場所 | 熊本県球磨郡あさぎり町皆越 |
水系 | 球磨川 |
河川 | 免田川 |
型式 | アースダム |
事業者 | 熊本県 |
施行者 | 住友建設 |
ダム湖 | – |
目的 | 洪水調整/かんがい用水 |
最高出力 (発電) | – |
堤高 | 60.5m |
堤頂長 | 199.0m |
堤体積 | 586千㎥ |
流域面積 | 17.5㎢ |
湛水面積 | 19ha |
総貯水容量 | 3,302千㎥ |
有効貯水容量 | 2,958千㎥ |
着手/竣工 | 1969/1978 |
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