白水阿蘇神社は、熊本県球磨郡水上村江代にある神社です。
名前の通り、ご祭神は阿蘇神社の神様なのですが、ヘビの神様を祀ることで知られています。
ご祭神
主祭神は、建磐龍命(たけいわたつのみこと)です。
阿蘇神社系の神様と同体になります。
阿蘇の地を開拓した伝説を持つ神様です。
ご利益
勝負の神様、学業の神様、商売繁盛にご利益があるとされています。
白水阿蘇神社の創建は807年とされています。
阿蘇神社は、その地域の開拓の神様といわれます。
古くからこの地に鎮座し、氏神さまとして、大切にされてきました。
地元の方は一般的に、「白水神社・しらみずさん」とよんでいます。
故郷をはなれた人たちも、初詣や9月23日の大祭などを機に、訪れていらっしゃいます。
ヘビの神様
その昔、このあたりでは、ゴマが栽培されていました。
ある日、農民がゴマを植えようと、畑に木を差し込んでいると、冬眠中の白ヘビの目を刺し、殺してしまいました。
その後、その農民が不幸な死を迎えたため、白ヘビのたたりではないかと恐れられました。
そこで、白ヘビのたたりを鎮めようと、白水神社にヘビを祀ったといい伝えられています。
社殿の横に、摂社としてへび神さまの社があります。
ですから、へび神さまを本殿の主祭神と合祀したわけではないのだと思います。
いつしか、白水神社は、ヘビを祀る神様として知られるようになっていました。
参道の鳥居
鳥居にヘビがはっています。
手水舎
ヘビの口から水が出ています。
境内
前置きが長くなってしまいました。
白水神社の紹介です。
古屋敷地区は、こう見えても昔は、水上村の三大大字江代の大集落のひとつでした。
シイタケや木材の仕入れに、多くの人が訪れていました。
遠くは、大阪の問屋からも人が来ていたそうです。
日本全国津々浦々、どこの山村でもそうなのですが、1960年代に入ると、過疎化が始まります。
日本経済は成長したかもしれませんが、山村の人材は流失しました。
以前は、多くの氏子に拠り所とされていた神社でした。
白水神社のある、古屋敷地区も高齢化に悩みます。
白水神社を後世に残していきたいですね。
以前は、へび神の社の横から、白水滝へ登っていました。
現在は、通れないようになっているみたいです。
今は白水滝まで、長い距離歩かなくても車で行けます。
吊り橋があって、雄滝も雌滝も行けます。
吊り橋の下はアクリル板製で、下が丸見えです。
高所恐怖症でない方は、是非どうぞ。
私は、怖くて渡れませんでした。
神楽殿
社殿のとなりには、神楽殿が整備されています。
白水神社の大祭の時に、「白水神楽」が奉納される神殿です。
白水神楽は、宮崎県の椎葉村から伝えられたとされています。
地元の方たちにより、現在も伝承されています。
白水神楽は、1990年(平成2年)に、水上村の無形民俗文化財に指定されています。