下町橋は、熊本県球磨郡湯前町の都川にかかるアーチ式の石橋です。
夏目友人帳の聖地?
4期 第4話 「代答」で、ヨビコが夏目と一緒に歩くシーンのモデルといわれるのが「下町橋」です。
©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
竹が茂っていましたので同じアングルはムリでした。
欄干が違いますが、あくまでモデルですので・・・。
辺りの雰囲気は夏目友人帳の舞台そのものです。
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名前の由来
人吉球磨地方では珍しい石橋です。
1906年(明治39年)木橋であったものを石橋にかけかえたものです。
下町橋(したまちばし)と読みます。
東側の下城(したじょう)と西側の古町(ふるまち)を結んでいます。
下城の「下」と古町の「町」を合わせて「下町橋」と名付けたそうです。
近くに権現社があったため「ごんげんばし」とよぶ人もいます。
手前が下城、対岸が古町です。
施工者は残念ながら不明
当時、この橋を造った人は残念ながらわからなくなっています。
100年以上使える橋ですから、もちろん石工さんが作ったものです。
代々の聞き伝えでは、八代郡の種山村の人々が来たのではないかといわれています。
種山村といえば、現在の八代市東陽町になります。
種山石工というのは、石工の技術者集団として有名でした。
熊本県八代市東陽町には、その流れを受けて「石匠館」という種山石工の資料館があります。
江戸時代後期から明治・大正時代にかけて、 熊本県内はもとより県外にも、多数の目鑑橋を架けています。
代表的な作品は以下の通りです。
- 通潤橋(つうじゅんきょう) ・・・ 熊本県上益城郡山都町
- 霊台橋(れいたいきょう) ・・・ 熊本県下益城郡美里町
- 聖橋 (ひじりばし) ・・・ 熊本県上益城郡山都町
- 甲突川五石橋(こうつきがわごせっきょう) ・・・ 鹿児島県 鹿児島市
下町橋の現在
竣工後から現在まで100年以上の間に、何百回も大雨が降ったと思います。
流失することもなく、現在も現役橋梁です。
現在も車で通れます。
場所は、里宮神社の西側になります。
今でこそ道幅が狭く、地元の人以外あまりわたることはありません。
しかし、昔は里宮神社へ行くために、地元の人ではない多くの人が渡っていたはずです。
少し下流に行くと、下町橋と同じく古町橋という眼鏡橋があります。