さつま町立紫尾小学校

さつま町立紫尾小学校 神の湯紫尾温泉への道中にあった学校

紫尾(しび)小学校は、かつて鹿児島県薩摩郡さつま町にあった公立小学校です。

さつま町立紫尾小学校

正門前の歩道が公園になっていて、紫尾小学校の136年の歴史がわかるようになっています。

紫尾山

紫尾というのは、紫尾山にちなむさつま町の地名です。

紫尾温泉へ向かう 鹿児島県道397号 鶴田定の段線

標高は1067mで、北薩地域の最高峰になります。

紫尾山

名前の由来には2つの説があります。

修行中の空覚上人が、神のお告げで山頂に登ったところ、紫の雲が流へ向かってたなびいて
いたため紫尾山と名付けた。
秦(現在の中国)の使者、徐福が始皇帝の命で、不死の薬草を探す際に、紫の紐を献上した
ことから紫尾山と名付けた。

どちらにしても宗教味を帯びた伝説であり、紫尾山をご神体とした山岳信仰が発展した地域ということがわかります。

紫尾山は、出水市とさつま町にまたがっていて、いずれの山麓にも紫尾神社が建っています。

どちらも、古来からの宗教の聖地です。

紫尾温泉

さつま町の紫尾地区は、温泉地として知られています。

紫尾温泉の駐車場

泉源が紫尾神社の本殿直下にあるという、まさに神の湯です。

ようこそ湯のまちさつま町へ さつま町観光マップ

当初は、紫尾神社の前身となる神興寺の僧侶だけが浴用として使っていました。

歴史と観光の町 さつま
旧鶴田町から使われる観光看板

次第に「神の湯」が知られ、多くの人が訪れるようになります。

紫尾温泉の泉源を示す看板

江戸時代には、湯治場として知れ渡りました。

学校遺構

さつま町立紫尾小学校 校門前の公園

正門前の歩道

さつま町立紫尾小学校 校門前の公園

紫尾小学校の正門前は、歩道が公園化されています。

さつま町立紫尾小学校 校門前の公園

ちょうど桜の開花時期で、いい景色を見ることができました。

さつま町立紫尾小学校 校門前の公園

フジ棚がありますので、フジの開花時期も楽しみです。

さつま町立紫尾小学校 校門前の公園

閉校記念の掲示板

学校敷地に入らなくても、正門前の歩道に紫尾小学校の閉校を記念する掲示物があります。

さつま町立紫尾小学校 校門前の掲示板

紫尾小学校の沿革です。

さつま町立紫尾小学校 校門前の掲示板

136年の歴史と、歴代校舎の写真です。

さつま町立紫尾小学校 初代校舎

初代の木造校舎は、1970年(昭和45年)まで使われました。

さつま町立紫尾小学校 二代目校舎

2代目は鉄筋コンクリート校舎でした。

さつま町立紫尾小学校 三代目校舎

現在残っているのは、3代目の木造2階建て校舎です。

閉校記念碑

さつま町立紫尾小学校 閉校記念碑

閉校記念碑は、歩道の公園に向って建てられています。

さつま町立紫尾小学校 閉校記念碑

並んでいるのは、校歌の碑です。

さつま町立紫尾小学校 校歌の碑

校門

さつま町立紫尾小学校 校門

階段はコンクリート製ですが、石垣と門柱は石造です。

さつま町立紫尾小学校 門柱と表札

校舎

さつま町立紫尾小学校 校舎

少しだけ、建物を見せてもらいました。木造ですが、大昔の木造校舎とはかなり違います。

さつま町立紫尾小学校 木造校舎

木造のあたたかみは残しつつ、新しいデザインでとてもいい感じの校舎です。

さつま町立紫尾小学校 玄関

玄関の部分は少し色を変え、いいアクセントになっています。

さつま町立紫尾小学校 体育館

体育館もカマボコ屋根ではなく切妻屋根で、木造校舎とデザインがマッチしています。

さつま町立紫尾小学校

通用門

さつま町立紫尾小学校 通用門

先生たちが、車で出入りしていた門です。

さつま町立紫尾小学校 通用門側の玄関

こちらにも玄関があります。

さつま町立紫尾小学校 通用門の門柱と表札

門柱と表札も残っていました。

沿革

さつま町立紫尾小学校 プール
1880年(明治13年)恩斉小学校として創立
1890年(明治23年)紫尾簡易小学校へ改称
1892年(明治25年)紫尾尋常小学校へ改称
1924年(大正13年)紫尾尋常高等小学校へ改称
1941年(昭和16年)紫尾国民学校へ改称
1947年(昭和22年)鶴田村立紫尾小学校へ改称
1963年(昭和38年)鶴田町立紫尾小学校へ改称
2005年(平成17年)さつま町立紫尾小学校へ改称
2016年(平成28年)さつま町立柏原小学校へ統合
閉校

場所 鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾133

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