高森殿(たかもりどん)の杉というのは、熊本県高森町にあるパワースポットです。
特に縁結びにご利益があるといわれ、全国から多くの人が訪れています。
縁結びのパワースポット
高森殿の杉は樹齢400 年以上といわれていますが、樹勢は衰えず大杉のパワーがみなぎります。
2本の大杉なので、以前から夫婦杉として縁結びのご利益があるといわれていました。
2013 年 (平成25年)に、女優の菅野美穂さんが訪れたといわれています。
その直後に、俳優の境雅人さんと結婚されたため、その名が全国に広がっています。
たどり着くまでの道がわかりにくいのにもかかわらず、多くの人が訪れます。
道中は牧場
高森殿の杉へ行くには、駐車場から少しだけ歩く必要があります。
駐車場の周囲は牧場なので、入らないようにしましょう。
入口には牛が入らないように、鉄柵が設けられています。
駐車場からは250m、5分も歩けば高森殿の杉です。
島津氏の肥後国侵攻
室町時代から安土桃山時代にかけての肥後国は、神主大名・阿蘇氏が広く勢力を奮いました。
1572年の木崎原の戦いと 1578年の耳川の戦いで勢いづいた島津氏は、肥後国へ勢力を拡大します。
肥後の国人衆は、次々と島津氏の配下に収められ、阿蘇氏と直接対峙するようになりました。
1584年には、阿蘇氏の本領へ攻め入り阿蘇合戦がはじまります。
高森氏最期の地
高森城は阿蘇大宮司家が守る最後の城で、高森惟直の居城でした。
3度の侵攻を受けた惟直は、再起を図るため一旦豊後国(現在の大分県)に逃れようと城を離れます。
しかし、追っ手に囲まれた、高森惟直と側近の三森兵庫守能因は、この地で自刃することになります。
1586年、高森氏の供養のため植えられたのが高森殿の杉です。
(杉の木の下で力尽きたという説もあります)
もともとは2人のお墓があったのですが、1629 年に含蔵寺へ移されています。
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