高鍋大師(たかなべだいし)というのは、宮崎県高鍋町にある石像群です。
![高鍋大師 親子孫亀](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
完成度は別として圧倒的存在感があり、いまや高鍋町の一大観光資源となっています。
プロローグ
![高鍋大師 八十八ヶ所49番](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
入口の方の八十八ヶ所の仏像を見ると、何の違和感もありません。
![高鍋大師 八十八ヶ所30番](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
いっしょに彫ってあるお経は、素人感のあるひらがななのですが・・・
![高鍋大師 八十八ヶ所31番](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
前評判と違い、高い完成度に見えます。
![高鍋大師 鬼?](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
このあたりから、作風が違ってきます。
![高鍋大師](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
中に入ってみると様子が一変します。
![高鍋大師 本堂](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
クオリティは?
![高鍋大師 スサノオノミコト](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
石像のクオリティなのですが、ハッキリいって素人目から見てもビミョーです。
![高鍋大師 大型石像のつっかえ棒](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
大きな像は、スチール製のつっかえ棒で支えられています。
![高鍋大師 ニワトリ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
仏像だけではなく、にわとりの石像があります。
![高鍋大師 ダチョウ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ダチョウ・・・
![高鍋大師 みとこモん](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
「みとこモん」って、となりに「すけさん」と「かくさん」いますから絶対水戸黄門です。
![高鍋大師 水戸黄門一行](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
中途半端な完成度で、作品の愛嬌もないとミステリー感が出てしまいます。
![高鍋大師 力也のかみ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
しかし、高鍋大師の石造群は、神仏像でありながら陽気なキャラクター感がにじみでています。
![高鍋大師 大型石像](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
逆にその素人感が受けて、人気が高まったスポットです。
![高鍋大師 大師像](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
地元では親しみを込めて「おだいっさん」とよばれているようです。
![高鍋大師 小型石像](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
いまや、町をあげて観光資源としてPRしています。
なんと、エッセイ&写真集まで発売されています。
景観地
![高鍋大師から見た高鍋町の景色](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
高鍋大師は小高い丘の上にあり、小丸川の河口を見下ろす景観地にあります。
![高鍋大師から見た高鍋町の景色](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
さらには、高鍋の町と日向灘が見えます。
![高鍋大師 持田古墳](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
道中の道幅は狭いものの、丘の上には広々とした駐車場が整備されています。
![高鍋大師 花守山公園](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
さらに、持田古墳一帯となる花守山の観光開発は、これから進められる予定です。
![高鍋大師 駐車場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
宮崎県観光遺産に選定されるなど、最近は県もPRに一役買っています。
![高鍋大師 入口](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ちなみに、高鍋町のゆるキャラは「たか鍋大使くん」です。
たか鍋大使くん 公式ブログ
もちろん高鍋大師の「十一面くわんのん」がモデルです。
![高鍋大師 十一面くわんのん](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
岩岡保吉さん
![高鍋大師 スサノオノミコト](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
驚くのは、このたくさんの石造群がたった1人で造られていることです。
![高鍋大師](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
しかも彫像したのは、僧侶でも石工でも仏師でもありません。
![高鍋大師](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
町内で米穀店を経営していた、岩岡保吉さん(1889~1977)でした。
![高鍋大師](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
四国八十八箇所を巡礼していた岩岡さんは、高鍋八十八箇所を建設することを決意しています。
![持田古墳49号墳](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
場所は持田古墳のなかですが、もともと岩岡さんの所有地ではありませんでした。
![高鍋大師](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
古墳群の盗掘に心を痛めた岩岡さんが、私財を投じ用地を購入しています。
![高鍋大師](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
時は1933年(昭和8年)、このとき岩岡さんは43歳でした。
![高鍋大師](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
土地の造成からはじまり、生涯の間に700体を超える石像を造られたことに、さらに驚かされます。
![高鍋大師 茶碑](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![高鍋大師](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
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