高尾野ダムは、鹿児島県出水市にある防災専用ダムです。
1966年(昭和 41年)に竣工した、鹿児島県で最初の県営防災ダムとなります。
高尾野川
高尾野川は、鹿児島県薩摩郡さつま町を水源とし出水市で八代海にそそぐ、全長 19.6 kmの二級河川です。
1950年代には、大雨のたびに氾濫しています。
高尾野ダムが着手された 1961年(昭和 36年)当時、被害総額は過去 10 年間で3億円にのぼっていました。
ダム本体
高尾のダムは、1961年(昭和 36年)に着工し、1966年(昭和41年)に竣工しています。
鹿児島県初の県営ダムになります。
洪水調整専用ダムなので、平常時はほとんど水を貯めていません。
ダム本体は展望がきかず、撮影スポットも限られます。
堤頂部を渡っても、右岸側に道はありません。
ダムの管理所です。
50年以上前以上前に造られたダムです。
高尾野ダムの建設時に、殉職者はいませんでした。
高度経済成長期に造られたダムで、殉職者ゼロのダムはまれです。
碑文も苔むして、いい感じです。
普段は、ダム湖自体が小さい高尾野ダムですが、立入禁止になっています。
諸元
名称 | 高尾野ダム |
場所 | 鹿児島県出水市高尾野町柴引中屋敷 |
水系 | 高尾野川 |
河川 | 高尾野川 |
型式 | 重力式コンクリート |
事業者 | 鹿児島県 |
施行者 | 三幸建設工業 |
ダム湖 | ― |
目的 | 洪水調整 |
最高出力 (発電) | ― |
堤高 | 35.0m |
堤頂長 | 95.0m |
堤体積 | 35千㎥ |
流域面積 | 11.7㎢ |
湛水面積 | 9ha |
総貯水容量 | 800千㎥ |
有効貯水容量 | 750千㎥ |
着手/竣工 | 1961/1966 |
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