寅御前(とらごぜん)は、平家の侍、平景清(たいらのかげきよ)の母です。
熊本県球磨郡あさぎり町に、寅御前のお墓があります。
あさぎり町民は、このお墓のことを寅御前とよんでいます。
「目の神様」として知られたスポットです。
平景清
平景清は、平安時代末期の平家に仕えた武将でした。
平家物語になかに、屋島の戦いでの武勇が書かれています。
勇猛なことで知られ、源平合戦では数々の伝説を残しています。
1185年、壇ノ浦の戦いで平家が滅亡すると、日向国(現在の宮崎県)に逃れています。
宮崎市には、目の神さまとして平景清を祀る、「生目神社」があります。
鹿児島県曽於郡大隅町には、平景清の墓があり、都落ちした後も活躍した人物でした。
伝説には諸説あります。
- 源氏に復讐ができないように、両目をくりぬき、没後にその両目を生目神社に祀った
- 両目をえぐったことで、源氏に仕え日向国の役人となった
いずれにしても、目にまつわる伝説が多く残っています。
目の神宿る 寅御前
寅御前は、平景清の母とされる人物です。
一説では恋人という説もありますが、定かではありません。
あさぎり町にあるのは、この寅御前の母の墓といわれています。
祈願すれば、「目の病」に効くといい伝えられ、「眼病の神様」として有名です。
キャッチフレーズは「目の神宿る寅御前」です。
町外のみならず、町外からもお参りが絶えません。
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