戸崎ダム 小さな発電用水取水ダム

戸崎(とざき)ダムは、宮崎県児湯郡木城町大字石河内にある発電用ダムです。

ダムの町

木城町の石河内地区は、小丸川水系に6つのダムを有します。

  • 松尾ダム
  • 戸崎ダム
  • 石河内ダム
  • 川原ダム
  • 大瀬内ダム
  • かなすみダム

水力王国「宮崎県」のなかでも、ダム密集地です。

戸崎ダム

堤高25mの小さなダムです。

九州電力が管理する発電専用ダムとなります。

戸崎ダムのすぐ下流側に、九州電力のひむか変電所があります。

ひむか変電所は、戸崎ダムと直接関係はないようです。

戸崎ダムは1943年(昭和18年)に完工しています。

一方、ひむか変電所は2014年(平成26年)に運用を開始したばかりの設備です。

戸崎ダムは取水用のダムで、下流にある石河内第二発電所へ送水するためのダムです。

一部は、さらに下流の尾鈴発電所へ送られています。

赤色の混じった鉄塔が、九電の基幹送電ルート「日向(ひゅうが)幹線」です。

ひむか変電所と東九州変電所(大分県臼杵市)を結んでいます。

特徴

戸崎ダムは、ダムのなかでも、きわめて小型のものになります。

ゲートなどはなく、満水となると流入量と同量が放水される全面越流方式です。

ダムのすぐ上流にかかる橋は、 ダム関係者専用の橋です。

左岸の県道から、右岸のダム管理所へ行くための橋と思われます。

ダムサイドの部分は、コンクリートの筒状で、橋の部分も屋根と壁つきになっています。

一般の人は、そのまたすぐ上流の、戸崎橋を渡るようです。

戸崎橋は、4トン車以上は1台ずつしか渡れません。

諸元

名称戸崎ダム
場所宮崎県児湯郡木城町大字石河内
水系小丸川
河川小丸川
型式重力式コンクリート
事業者九州電力
施行者熊谷組
ダム湖戸崎貯水池
目的発電
最高出力
(発電)
石河内第二発電所 18,000kw
尾鈴発電所      330kw
堤高25.0m
堤頂長115.0m
堤体積25千㎥
流域面積324.3㎢
湛水面積16ha
総貯水容量544千㎥
有効貯水容量408千㎥
着手/竣工1939/1943