山田小学校は、かつて鹿児島県薩摩川内市東郷町にあった、公立小学区です。
全国に同名小学校が 29校あります。
この記事は確摩川内市立山田小学校について書いています。
山田地区
山田地区は薩摩川内市の北部の盆地に位置します。
山田地区全域が、山田小学校の校区でした。
山にある田を意味する、ポピュラーな地形地名です。
同名地域が全国に約2000 ヶ所あります。
したがって、北は秋田県から南は沖縄県まで、同名の小学校も全国に29校ありました。
しかし、統廃合によりその数も少なくなりつつあります。
九州南部の山田小学校
熊本県 | 阿蘇市立山田小学校 | 2019年(平成31年)閉校 |
熊本県 | 山江村立山田小学校 | |
宮崎県 | 都城市立山田小学校 | |
鹿児島県 | 姶良市立山田小学校 | |
鹿児島県 | 薩摩川内市立山田小学校 | 2017年(平成29年)閉校 |
いちょうの木
FMさつませんだい アーカイブページから引用
山田小学校のシンボルツリーは、イチョウの木でした。
雌の木と雄の木2本ワンセットでしたが、現在はスッパリなくなっています。
そして、山田といえば古くから温州みかんの産地でした。
校歌の2コーラス目は、ほぼみかんの歌詞で埋め尽くされています。
旧東郷町はみかんだけではなく、「フルーツの町」がキャッチフレーズでした。
現在も果樹栽培が盛んです。
遺構群
ほぼ閉校時のままなので、往時の姿が想像できます。
創立百周年記念碑。
碑文は「仲よく ねばる 考える」です。
閉校記念碑です。
閉校後、イチョウだけでなく校庭にあった大木はすべて伐採し、スッキリしています。
校舎は、外国人技能実習生が研修をする施設として使われています。
「ベーシックトレーニングセンター山田」というのは、小学校閉校後付けられた名まえです。
玄関上にある校章です。
校舎の裏側にあるプールです。
山田小学校、最後の大運動会がはじまります。 pic.twitter.com/sVWXobNXLo
— FMさつませんだい (@fm871) October 1, 2016
最後の大運動会のツイートを見ると、現役時の様子がよくわかります。
沿革
1878年(明治11年) | 山田小学校創立 |
1886年(明治19年) | 山田尋常高等小学校へ改称 |
1941年(昭和16年) | 山田国民学校へ改称 |
1947年(昭和22年) | 上東郷村立山田小学校へ改称 |
1952年(昭和 27 年) | 東郷町立山田小学校へ改称 |
2004年(平成16年) | 薩摩川内市立山田小学校へ改称 |
2017 年(平成 29年) | 薩摩川内市立東郷小学校へ統合 閉校 |
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