弓削神社(ゆげじんじゃ)は、熊本市北区にある神社です。
大願成就のため、男女の性器を納める風習が残るため、珍スポットとして扱われる場合もあります。
ご祭神
孝謙天皇は、日本の第46代および48代の天皇で、史上6人目の女性天皇です。
弓削神社では、「お藤姫」という愛称でよばれています。
ご神体は女神坐像ですが、1912年(明治45年)の火災で焼失した後、新たに彫像したものです。
浮気封じや夫婦和合、子授けの他、性器の病気、五穀豊穣にご利益があると伝わります。
由緒
後堀河天皇(在位1221~1232)時代の創建と伝わります。
1582年に、薩摩国島津義弘の軍勢に焼き討ちされ、社殿は焼失、社宝や記録は紛失をしていて、詳しいことはわからなくなっています。
古代からの性器崇拝と陰陽相成信仰から、五穀豊穣ひいては子孫繁栄を祈願するようになっています。
ひいては、浮気封じの神として信仰されるようになったものと考えられています。
性器奉納
弓削神社の祈願の際には、木彫りの男女の性器を納める風習があります。
明治時代までは、本殿を囲む玉垣の中には、性器がうず高く積みあげられていたといいます。
1912年(明治45年)の火災で、奉納された性器は、社殿とともに焼失しています。
社殿再建後も、処理に困るほどおびただしい数の性器が、玉垣の中に投げ込まれていました。
しかし、1953年(昭和28年)の白川の氾濫により、社殿以外はすっかり流出してしまいました。
最近奉納される性器は、玉垣内ではなく納め処に納められ、時々持ち帰られる参拝者もいます。
なお、大願成就の性器は、なるべく立派で大きいものほど良いとされています。
お藤の方と藤
本殿裏には、ご祭神であるお藤姫お手植えの藤の大木がありました。
明治時代の初めに枯れてしまいましたが、このころには跡継ぎの藤が育っていました。
この地方では、女の子の名前に「藤」とつけるのは畏れ多いと禁じられていました。
そのため、代々の氏子に藤と名のつく女性は、1人もいないそうです。
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