赤池観音は相良三十三観音霊場の33番札所です。
赤池観音堂
赤池観音堂のあるあたりは、相良氏の出城であった赤池城の跡となります。
観音堂は宝暦年間(1751〜1763年)の建立です。
天明年間(1781〜1789年)に、相良三十三観音霊場の札所とされます。
1895年(明治28年)に改築の棟札があるそうです。
周りには、赤池観音堂建立以前の塔碑群が多数あります。
古くからお寺かお墓であったと推測されます。
駐車場は整備されたばかりのようです。
駐車場はお堂の裏側にありますが、旧来はお堂の前方が参道であったと思われます。
ご本尊
木造の聖観音坐像がご本尊となります。
室町時代の作と伝えられています。
聖観音像は1987年(昭和62年)に人吉市の重要文化財に指定されています。
お堂にはほかに、菩薩2体が安置されます。
1番札所から順番に回られた方は、最後の観音さまとなります。
だだし、相良三十三観音廻りでは、1番札所から順番に回っても、順不同で回ってもよいとされています。
赤池城
赤池観音堂の正面側にある、天真寺の高台一帯が赤池城の主郭のあった所になります。
築城年代は定かでありませんが、中世にはすでにお城があり、城主は斉木但馬守という人でした。
1451年に人吉城主相良氏に謀反があったということで亡ぼされています。
人吉市の史跡となりますが、城郭跡は消滅しあまり整備されていないようです。
城マニアの方にとっては訪れる価値がありそうです。
天真寺
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