アルプス温泉というのは、かつて鹿児島県霧島市にあった温泉施設です。

純粋な温泉宿とは一線を画し、立ち寄る人も多かった小さな複合施設でした。
家族風呂とペット風呂

かつてアルプス温泉には、長屋の家族温泉があり、別区画にペット風呂がありました。

現在は営業はしていませんが、管理されていてきれいに片付いています。

アルプスの大きな看板がなかったら、温泉施設だったとは気付きません。

「ジンギスカンコーナー」と書いてある建物は、農村レストラン「母ちゃん亭」として営業していた時期もありました。

「母ちゃん定食」が好評で、他にうどんやソーメン流しがメニューにありました。

さらには地元産食材を使った手造り弁当を販売していました。

施設内には、釣り堀やお宿アルプスそして足湯があり、ちょっとした複合施設の様相を呈していたといいます。

新川渓谷温泉郷

天降川(あもりがわ)の新川渓谷沿いには、温泉施設が立ち並びます。

それぞれ個別に温泉名を名乗っています。
ラムネ温泉 | 仙寿の里 |
塩浸(しおひたし)溫泉 | 龍馬とお龍の湯 |
アルプス温泉 | 清流と緑の里アルプス |
日の出温泉 | きのこの里霧島 |
山の湯温泉 | 山の湯 |
新川温泉(天降川温泉) | 華耀亭 |
妙見温泉 | 複数施設 |
日当山(ひなたやま)温泉 | 複数施設 |
姫城温泉 | 複数施設 |
これらを総称して新川渓谷温泉郷といっています。

なかには、すでに廃業した施設もありますが、宿泊をやめ日帰り温泉として存続している施設もあります。

清流と緑の里アルプスは、アルプス温泉を名乗りましたが、旧ラムネ温泉が近かったこともあり、ラムネ温泉との記述もみられます。

いずれにしても、新川渓谷温泉郷の施設のひとつには違いありません。
ラムネ温泉というのは、鹿児島県霧島市にある温泉です。 坂本龍馬が訪れた、塩浸温泉(しおひたし)温泉の近くに位置します。 新川渓谷 新川渓谷は、天降川(あもりがわ)に形成され[…]
アルプス

アルプスはモンブラン (4810.9m) を擁する、 ヨーロッパ最高峰の山脈です。

日本でも、中部地方の山岳地帯を、日本アルプスとよんでいます。

もちろん、ヨーロッパの本家・アルプス山脈にちなんでいます。

鹿児島県でアルプス山脈に例えられる山岳はきいたことがありません。

清流と緑のイメージが、アルプスだったのでしょう。

逆に、鹿児島県のアルプスというとインパクトを感じます。


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