ダグリ岬は、鹿児島県志布志にある志布志湾に突き出た岬です。
周辺は観光地なのですが、遺構もありそこはかとない昭和の感じが残っています。
名前の由来
このあたりは大隅国と日向国の国境で、番所がおかれていました。
馬にのせて運ぶ荷物を荷駄(にだ)といいます。
番所で一度荷駄を降ろして、藩内の馬に乗せ換えて運んでいました。
これを「駄繰り(だぐり)」といいます。
このダグリが岬の名前になっています。
国民宿舎ボルベリアダグリ
ダグリ岬にあるのは、国民宿舎ボルベリアダグリです。
「ボルベリア」というのは、スペイン語で「もう一度訪れたい」という意味です。
国民宿舎は公設公営の宿泊施設で、誰でも利用できます。
リーズナブルな価格で豪華な食事ができるのでおススメです。
志布志湾の絶景をのぞむ温泉は「岬の湯」といいます。
日帰り入浴も 520円とリーズナブル価格です。
展望台
ボルベリアダグリから岬の中は遊歩道になっています。
遊歩道の配置はこんな感じです。
岬の先端に展望台があります。
270度くらいの角度で海が広がります。
東側には「大黒リゾートホテル」が見えます。
その先は逆光になっていますが、都井岬です
西側には志布志港に停泊する「さんふらわあ」が見えます。
沖に浮かぶのは、「枇榔(びろう)島」です。
下の小島には、釣りを楽しむ人たちがいます。
クロ、アオリイカ、それからヒラメなんかを狙うようです。
ダグリ岬の海岸
遊歩道は海岸に降りる道もあります。
志布志市街側が見える海岸に降りることができます。
志布志湾大黒リゾートホテル
「志布志湾大黒リゾートホテル」はダグリ岬から見えた、大きなホテルです。
県境をはさんで、宮崎県串間市の「志布志湾大黒イルカランド」も経営する一大リゾートになっています。
ダグリ岬遊園地
ダグリ岬の入口の遊園地は「ダグリ岬遊園地」です。
大隅半島唯一の遊園地としてオープンしました。
いまや鹿児島県唯一の遊園地です。
流水プールを備え、日本最南端の遊園地として健在ぶりを発揮しています。
ダグリ岬海水浴場
ダグリ岬の付け根にあるのが、ダグリ岬海水浴場です。
白砂のビーチで、シーズンには大勢の人でにぎわいます。
海からの日の出が見られるため、元日も多くの人出があります。
ダグリ岬の遺構
1960年代ごろは、岬めぐりが流行していて歌もありました。
都井岬と同じようにダグリ岬周辺も多く観光客が訪れていました。
寿司喫茶
「寿司喫茶」は、遊園地と海水浴場の間にあった施設です。
マニアの間では「寿司・喫茶」とよばれ有名な廃墟でした。
現在は解体されています。
海水浴場も、すっかり廃墟感がなくなりました。
志布志パラダイス
国道220号線沿いの、看板の鉄塔が折れた有名な廃墟です。
こちらは現在も健在でした。
関連記事
【関連記事】遺構めぐりが楽しくなる本 いまそこにある建物の目的と背景