大坂(だいざか)小学校は、かつて鹿児島県南さつま市にあった公立小学校です。
現在の名称は、ダイナミックラボと大坂ボルダリング施設です。
ダイナミックラボ
大坂小学校の校舎が解体を免れているのは、ダイナミックラボという施設に生まれ変わったからです。
ダイナミックラボというのは、ファボ施設です。
ファボというのは簡単にいうとものづくり施設なのですが、昔の概念とはすこし違います。
道具や環境も含めたあたらしいものづくりのあり方で、地域に開かれた工房です。
ダイナミックラボは、全国でも最大級のファボ施設となっています。
ただ、2022年(令和4年)度中に移転することになっています。
ダイナミックラボ〜廃校を利用した環境問題特化型の市民工房(ファブラボ)
ボルダリング施設
2023年のかごしま国体では、南さつま市にスポーツクライミング会場が特設されます。
大坂は金峰山の登山口です。
これにちなんで大坂小学校の体育館には、ボルダリング施設が設けられています。
申込や受付場所は、ダイナミックラボの北側にある大坂地区公民館となっています。
営業時間 | 8:30~22:00 |
定休日 | 日曜・祝日 |
申込先 | 大阪地区公民館 |
電話番号 | 0993-78-2006 |
申込時間 | 火~土 8:30~17:00 |
受付時間 | 火~土 8:30~17:00 |
相撲場
大坂小学校の運動場の西側には、りっぱな土俵が設けられています。
1890年(明治23年)から大坂地区にある相撲場です。
鹿児島県の若者たちが集まり、金峰神社の奉納相撲が行われていました。
しかし相撲場は、1981年(昭和56年)南薩横断道路整備のため用地が収容されています。
以後は大坂小学校の敷地内に土俵ができ、奉納相撲が開催されています。
学校遺構
校舎の前にある記念碑群です。
閉校記念碑と百周年記念の沿革碑が並んでいます。
ストレートに閉校記念碑と彫られています。
沿革碑によると、校地は数回移転しています。
現在残る校地は、1980年(昭和55年)まであった大坂中学校の跡地になります。
その大坂中学校の閉校記念碑です。
校舎から体育館へ通じる渡り廊下は木造です。
体育館には「ありがとう大坂小学校」の横断幕が残されます。
体育館は、ボルダリング施設を内包する現役施設です。
東側つまり校庭と反対側から見た体育館です。
プールです。
運動場です。
大坂公民館の入口の地区代々の石碑は、直接学校との関係はありません。
沿革
大坂小学校
1884年(明治17年) | 大坂簡易小学校創立 |
1892年(明治25年) | 大坂小学校へ改称 |
1921年(大正10年) | 大坂尋常高等小学校へ改称 |
1941年(昭和16年) | 大坂国民学校へ改称 |
1947年(昭和22年) | 田布施村立大坂小学校へ改称 |
1956年(昭和31年) | 金峰町立大坂小学校へ改称 |
2005年(平成17年) | 南さつま市立大坂小学校へ改称 |
2015年(平成27年) | 南さつま市立阿多小学校へ統合し閉校 |
大坂中学校
1947年(昭和22年) | 田布施村立田布施中学校大坂分校創立 |
1949年(昭和24年) | 田布施村立大坂中学校として独立 |
1956年(昭和31年) | 金峰町立大坂中学校へ改称 |
1980年(昭和55年) | 金峰町立金峰中学校へ統合し閉校 |
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