永尾剱(えいのおつるぎ)神社は、熊本県宇城市不知火町にある神社です。
SNSでは、海中鳥居が投稿されているのをよく見かけます。
由緒
716年の元命天皇の勅願で、創建された神社です。
ご祭神である海童神(わだつみのかみ)が、「えい」の背中に乗って鎮座されたと伝わります。
まず、鎌田山を「えい」の形に見立てます。
すると、神社の場所がちょうど「えい」の尾の剱の位置になります。
海童神は、ほんとうは宇土半島を乗り越えるつもりでした。
しかし、陸に上がってしまったため、そのまま永尾に鎮座したと伝えられています。
地名の永尾(えいのお)も、この故事からきています。
不知火
不知火というのは、不知火海(八代海)に表れる、蜃気楼の一種です。
近づくと火が遠ざかり、決して近づくことができなかったため、昔は怪火とされました。
永尾剱神社では、毎年旧暦の8月1日に「八朔祭り」が開催されます。
まさにこの日が、不知火の出現する日であり多くの人が集まります。
不知火は、境内が絶好の観覧ポイントになります。
ただし、出現にはさまざまな条件があり、毎年必ず見ることができるものではありません。
海の鳥居
【永尾神社 海中鳥居】
— あかめさん (@Akamesan) October 1, 2017
鳥居だけじゃなく灯籠がいいですよね~(´▽`) pic.twitter.com/f8qLXYdCiR
海中鳥居は、SNSでよく見かける撮影スポットです。
撮影は、満潮前後がおススメです。
海童神(わだつみのかみ)、不知火海から上陸し鎮座されたという言い伝えから、海に鳥居が建ちます。
社殿も不知火海を向いて建てられています。
集落の参道は、国道266号線から続いていますが、社殿の裏側につながっています。
ご祭神
海童神(わだつみのかみ) ・・・ 主祭神となります。
- 菅原道真公(すがわらみちざねこう)
- 大山住神(おおやまつみのかみ)
- 大皇産霊神(たかみむすびのかみ)
- 小一領神(こいちりょうのかみ)
4柱を配祀します。
ご利益
胃腸病にご利益があることで有名です。
関連記事
【関連記事】住吉神社(宇土市) 住吉自然公園の肥後三大社と日本最古の住吉灯台
【関連記事】肥後国神名帳令和版 熊本の神社を一覧表にしてわかったこと