原尻(はらじり)の滝は、大分県豊後大野市にある、それはそれは有名な滝です。
大野川の支流・緒方川にある滝で、周囲には田園が広がります。
行きやすいのに大迫力
数ある滝は山間部にあり、訪れるのに苦労したりします。
その割に、全体が見通せなかったり、別角度では見えなかったりするのが普通です。
原尻の滝は、平野部の田園の中にあり、すぐ近くまで車で行くことができます。
しかも、滝のすぐ上流には潜水橋があり、下流には滝見橋というつり橋が架けられています。
おまけに、川に降りることができ、滝つぼの近くから滝を見上げることができます。
豊後大野市でも筆頭に上げられる観光地です。
道の駅原尻の滝
原尻の滝のすぐ下流には道の駅があり、道の駅の駐車場から滝までは、遊歩道が続いています。
滝へ歩いて行ける道の駅は、鹿児島県や宮崎県、それから熊本県でも見たことがありません。
これも原尻の滝が平野部にある恩恵でしょう。
そもそも平野部にあるのは昔からのことで、説明看板にも 「自然、 産業、人々の思いが交差する場所」 と書いてあります。
滝の落差を利用し、左岸から取水する緒方下井水路は、豊後岡藩内随一の良田を生んでいます。
上流にある鳥居は、二の宮八幡社の一の鳥居ですが、普段は一の鳥居をくぐろうとしてはいけません。
川越祭りのさい、ふんどし姿でみこしを担いでくぐる鳥居です。
ナイアガラとの比喩
原尻の滝はよく、カナダとアメリカの国境にある、ナイアガラの滝と似ているといわれます。
- 東洋のナイアガラ
- 日本のナイアガラ
- 大分のナイアガラ
頭につく地域は違えど、例えられているのはナイアガラの滝です。
原尻の滝a | ナイアガラの滝b | a/b比率 | |
高さ | 20m | 56m | 35.7% |
幅 | 120m | 675m | 17.8% |
原尻の滝はナイアガラの滝と比較すると、高さで35.7%、幅は17.8%しかなく、圧倒的に小さな滝です。
普通の滝と比べて、幅が広く半円状の弧を描くことから、比喩されていることがわかります。
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