ヘルメット地蔵というのは、宮崎県高千穂町にあるお地蔵さんです。
名前の通り、いつもヘルメットをかぶっています。
なぜヘルメット?
宮崎県に、ヘルメットをかぶったお地蔵さんがいるという話をききました。
調べてみると、全国にはヘルメットかぶるお地蔵さんが、少数ですがいらっしゃるようです。
宮崎県のヘルメット地蔵は、元祖といってもよいほど、かなり以前からヘルメットをかぶっていたようです。
ネット上では、「近くで落石があった時に無傷だったために、いつの頃からか被せられた」と言及されています。
しかも、古くなると新調し、ずっとヘルメットをかぶってきたことがわかりました。
上岩戸
ヘルメット地蔵がいらっしゃるのは上岩戸です。
上岩戸というのは高千穂町の東北部で、岩戸川の上流域になります。
岩戸から大分県境へ向かう、宮崎県道7号緒方高千穂線を北へ向かいます。
だんだん道が細くなり、切り立った山に棚田が現れます。
岩戸川は深い谷の底を流れます。
なんというか、雲の上に人が住んでいるような感じです。
落石注意
さらに岩戸川沿いの斜面を走ると、ほぼ垂直なのり面が現れます。
バス停には「滑戸」と書いてあります。戸も石も滑り落ちそうな場所です。
落石があったのか、倉庫の屋根も滑り落ちています。
道路が改良され広くなっていますが、改良前は車も離合できないような狭い道でした。
ヘルメット地蔵は、この斜面の下で過ごしながらも、ずっと無事でした。
よく見ると、いつ石が落ちてきてもおかしくありません。
なるほど、自らの身を守るため、ヘルメットが必要なのがよくわかりました。
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