本渡諏訪神社は、熊本県天草市にある神社です。

天草諸島唯一の旧県社であり、まさに天草を代表する神社となります。
由緒

1283年、2度にわたる元寇で戦果を挙げた、本渡城主・天草大夫大蔵太子が神恩に感謝し、信州(現在の長野県) 諏訪大明神を勧請したものと伝わります。

天草氏領内の総鎮守として創建した諏訪神社ですが、1638年には天草島原の乱で戦火に遭い社殿を焼失します。

しかし、天領となったあと、初代代官・鈴木重成公により再興しています。

以来、諏訪大神は領民の心のよりどころとなってきました。

子持ち獅子

本渡諏訪神社の狛犬は、子どもを抱いています。

子持ち獅子は、子授け・安産・育児・子孫繁栄のご神徳があるとされます。

ご祭神

- 健御名方神(たけみなかたのかみ)
- 八坂刀売神(やさかとめのかみ)
- 八幡大神(やはたのおおかみ)

境内社

現在の社地自体は、市街にありそう広いわけではありません。

しかし、いくつかの境内社があります。

恵比須神社

ご祭神 | 事代主大神(ことしろぬしのおおかみ) |
ご利益 | 商売繁盛・大漁満足・家内安全 |

御霊神社

御霊神社は戦後建てられたもので、ご祭神は氏子戦没者のご英霊です。

四基の神祠

天照皇大神・豊受大神 | 伊勢神宮の内宮・外宮の大神 |
八大龍王・金毘羅大神・志賀大神 | 天地自然・国土風雨の神・航海安全 |
猿田彦大神 | 道祖神・道開きの神 |
淡島大明神・大己貴大神・少彦名大神 | 病気平癒の神・出雲大社の祭神 |

十五社神社

ご祭神 | 天照皇大神(あまてらすおおみかみ) 八幡大神(やはたのおおかみ) 春日大神(かすがのおおかみ) 阿蘇十二神 |
ご利益 | 特に耳の病気にご利益があるとされます |

栃光正之大関の像

境内には天草市牛深町出身の力士・栃光正之 (1933~1977・とちひかりまさゆき) 関の像があります。

土俵上でもそれ以外でも実直で礼儀正しく、名大関といわれています。

本渡諏訪神社に熱心な信仰を寄せ、境内巡業を6回も行っています。




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