板谷(いたや)小学校は、かつて宮崎県児湯郡西米良村にあった村立小学校です。
大王鶴
板谷小学校の校舎は、大王鶴という集落にあります。
西米良村の中心部、村所から5㎞ほどしか離れていません。
村営バス停に描かれているキャラクターは「ホイホイ君」です。
西米良村に伝わる精霊「かりこぼーず」をイメージしたキャラクターです。
「かりこぼーず」は、夏は水神となり、冬は山の神となる村の守護神です。
「ホイホイ」と鳴くことから、キャラクターは「ホイホイ君」と名付けられました。
西米良村のオフィシャルキャラです。
校内
国道265号線からながめた、板谷小学校跡です。
下に流れている川は「鶴瀬谷川」といいます。
通学路であったと思われる橋です。
校舎は、鉄筋コンクリート2階建てです。
閉校後は、しばらく宿泊施設として利用された時期があったといいます。
現在の用途は、物置といったところでしょうか。
玄関にも物が置かれています。
おそらく、板谷地区の共有物でしょう。
板谷小学校から、鶴瀬谷川を上流へ上ると、立派な公民館が建っています。
集会所としての役割は、板谷公民館が果たします。
残されたのが、倉庫としての役割なのかもしれません。
校庭の一部は、分譲なのか村営住宅なのかわかりませんが、住宅地へ転用されています。
サッカーのゴールは、骨組みだけが残されていました。
創立100周年の記念碑です。
沿革
1879年(明治12年) | 下板谷にて、村所小学校の分校として創立 |
1882年(明治15年) | 大王鶴に移転 |
1888年(明治21年) | 板谷小学校として独立 |
1901年(明治34年) | 鶴瀬に新築移転 |
1926年(大正15年) | 校舎増築 |
1931年(昭和6年) | 校舎を2階建てに増築 |
1940年(昭和16年) | 板谷国民学校へ改称 |
1947年(昭和22年) | 西米良村立板谷小学校へ改称 |
1966年(昭和41年) | 現在地に移転新築 |
1969年(昭和44年) | 閉校 |
1979年(昭和54年) | 創立100周年記念事業挙行 |
一時期、中学校が併設されたようです。
実は、沿革の石碑は苔が生えていてよく読めませんでした。
閉校後に、創立100周年事業をやったように見えました。
関連記事
【関連記事】遺構めぐりが楽しくなる本 いまそこにある建物の目的と背景