五木西小学校 小鶴地区の歴史ある小学校

五木西小学校は、かつて熊本県球磨郡五木村丙小鶴にあった村立小学校です。

1947年から1995年の間は、五木第一中学校西分校が併設されていました。

小鶴地区

小鶴地区は、五木村の北西部にあたります。

白滝公園のある集落が小鶴になります。

五木西小学校は、県道25号、宮原五木線沿いにありました。

県道から、五木小川の対岸に見えます。

校内

白滝公園のところから見た、五木西小学校跡です。

石垣のコケが歴史を感じさせます。

五木西小学校の表示は残されていました。

五木西小学校は、1875年(明治8年)創立です。

1975年(昭和50年)に、創立100周年を迎えています。

百周年記念碑の下の説明文ですが、よく読めませんでした。

校舎はすでに解体済みです。

以前小鶴地区で、のり面が崩落したのを思い出しました。

奥には、新しい建物が建てられています。

このコンクリート遺構が校舎跡と思われます。

残されたステップから見て、校庭と反対側の壁だったのかもしれません。

でも、コンクリート遺構の間にある、土手の斜面は何でしょう?

1976年(昭和51年)の航空写真です。

コンクリート遺構が校舎の一部であることがわかります。

こちらは、2016年(平成28年)、閉校後9年経過したころの写真です。

小学校対岸の県道のり面の崩落は、この後だったのでしょう。

真新しいきれいな建物は、明らかに閉校後建てられたものです。

西地区集会室とあります。

少し下流にある体育館は健在のようです。

ここが五木西小学校であったことを、忘れ去らないためにも、写真を撮っておきます。

沿革

五木西小学校

1875年(明治8年)中村小学校として創立
1888年(明治21年)中村簡易科教場へ改称
1890年(明治24年)田口尋常小学校小鶴分教場へ改称
1905年(明治38年)小鶴尋常小学校として独立
1922年(大正11年)平瀬分教所を設置
1937年(昭和12年)五木村立五木西尋常小学校へ改称
1941年(昭和16年)五木村立五木西国民学校へ改称
1947年(昭和22年)五木村立五木西小学校へ改称
1951年(昭和26年)端海野(たんかいの)分校を設置
1955年(昭和30年)平瀬分校を五木東小学校所属へ変更
1980年(昭和55年)端海野分校を休校
1986年(昭和61年)端海野分校を再開校
2000年(平成12年)端海野分校を再休校
2006年(平成18年)端海野分校を閉校
2009年(平成21年)五木村立五木東小学校へ統合
閉校

五木第一中学校西分校

1947年(昭和22年)五木中学校西分校として開校
1962年(昭和37年)五木村立五木第一中学校西分校へ改称
1995年(平成7年)村内中学校を五木小学校へ統一
閉校

場所  熊本県球磨郡五木村丙小鶴321-1

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