十曽ダム ダム一帯が公園

十曽(じっそ)ダムは、鹿児島県伊佐市大口にある、農業かんがい用水用のダムです。

ダム百選

1946年(昭和21年)に完成した、123haの農地に水を送るためのダムです。

ダム自体は、小規模なものです。

日本ダム協会に「ダム百選」を投票で選ぶ企画があります。

十曽ダムは、第13回の「デザインの良いダム」に選ばれたことがあります。

選ばれた理由は、この越流部から流れ出す水が、きれいに見えるからだと思います。

ダム全体が公園

私が驚いたのは、ダムとダム湖全体が、公園として整備されていることです。

公園は、ダムができた時からすべてがあったわけではないようです。

1990年(平成2年)から1998年(平成10年)にかけて、拡張されています。

ダム湖である十曽池が、公園に取り囲まれるようになりました。

ダム本体

十曽池の湖面に映し出される、山の稜線も美しかったです。

他のダムと違う点は、公園が水に近いことです。

デザインの良いダムに選ばれた理由が、わかるような気がします。

堤頂部は、公園の橋の役割を果たしています。

歩いてのみ通行できます。

雨の後に来ると、流量が多くて見ごたえがあるのかもしれません。

いのししの看板には、「川の流れに気を付けよう」と書いてあります。

ダムの下には、水遊び場があります。

いつも水が流れているので、夏はすこし涼しく感じるかもしれません。

子供たちが喜びそうです。

公園は広いです。

子供さんから目を離さないようにするのが大変かもしれません。

諸元

名称十曽(じっそ)ダム
場所鹿児島県伊佐市大口小木原
水系川内川
河川十曽川
型式重力式コンクリート
事業者十曽土地改良区
施行者坂下組
ダム湖十曽池
目的かんがい用水
最高出力
(発電)
堤高23.3m
堤頂長90.0m
堤体積13千㎥
流域面積―㎢
湛水面積9ha
総貯水容量480千㎥
有効貯水容量450千㎥
着手/竣工―/1946