神柱宮(かんばしらぐう)は、宮崎県都城市にある神社です。
通称は「おかんばしら」となります。
由緒
1026年、太宰府より移住した平季基(たいらのすえもと)が、島津荘開発のため天照大神(あまてらすおおのかみ)を伊勢神宮より勧請したのが起源とされています。
以来、島津荘の総鎮守として都城を護ってきました。
現在も都城の人々の信仰を集めています。
島津家発祥の地
1185年、源頼朝の側室の子であった、惟宗忠久が島津荘の地頭を命じられました。
忠久は、荘園の名をとり「島津」を称します。
当時、島津荘はすでに日本最大の荘園となっていて、薩摩、大隅、日向の守護職となっています。
都城には初代忠久から5代までのお墓があり、島津氏が基礎を築いた場所といわれています。
そのため、都城市は「島津氏発祥の地」とよばれています。
大鳥居
大鳥居は、1979年(昭和 54年)の宮崎国体を記念して建てられたものです。
鉄筋コンクリート製の鳥居としては、国内最大といわれています。
ご祭神
主祭神
天照大神(あまてらすすめおおかみ)
国土安泰、家内安全、福徳開運、勝運の守護神です。
豊受姫大神(とようけひめのおおかみ)
商売繁盛、厄除開運、無病長寿の守護神です。
相殿神
主祭神と縁が深く、一緒にまつられている神さまです。
左座(向かって右側)
- 天津彦火瓊瓊杵尊(あまつひこひこほににぎのみこと)
- 天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
右座(向かって左側)
- 天太玉命(あめのふとだまのみこと)
- 天津児屋根命(あまつこやねのみこと)
- 萬旗豊秋津姫命(よろづはたとよあきつひめのみこと)
ご利益
福徳開運、商売繁盛のご利益があることで知られます。
冠婚葬祭・祭事・祈祷・供養・厄払いなど、市民にとってなくてはならない神社です。
境内末社
神門神社(みかどじんじゃ)
二の鳥居横に座して、悪しき物が入らぬように守護する神さまです。
ご祭神
左殿:櫛磐窓神(くしいわまどのかみ)
右殿:豊磐窓神(とよいわまどのかみ)
基柱神社(もとばしらじんじゃ)
本殿に向って右側にある神社です。
ご祭神
菅原道真命(すがわらみちざねのみこと)
天神さん、学業上達の神さまです。
平季基命(たいらのすえもとのみこと)
事業繁栄の神です。
島津荘を開拓し、神柱宮を創建しています。
魚雷と砲弾
境内には、帝国海軍の魚雷と砲弾が展示されています。
1926年(大正15年)に寄贈されたものです。
45糎魚雷がひとつと、30糎砲弾が2発です。
100年も前のものなのでしょうけど、しっかり形が残っています。