観音淵中世古塔碑群というのは、鹿児島県鹿屋市にある史跡です。

地元の方の間では、水汲み場として人気のスポットです。
洞窟

観音淵中世古塔碑群があるのは、洞窟の中です。

この洞窟は、シラス台地の斜面に、長い長い年月をかけて、高隈山地の地下水がつくりあげたものです。

洞窟の奥からは、水が湧き出しています。

古塔碑は、鎌倉時代から戦国時代にかけて造られたものです。

開田作業や戦乱時の逆修供養塔とみられ、全部で約90基にのぼります。

逆修供養塔というのは、生前にあらかじめ死後の供養のために建てられた石塔です。

向かって右側は、鎌倉時代の初めにこの地方の開田作業を進めた富山氏一族のものです。

一方、左側は、島津氏統治前の肝付氏のもので、鎌倉時代に富山氏と競って開田作業を進めています。

スペック

高さ | 8m |
幅 | 16m |
奥行 | 30m |

洞窟の奥の方は暗いので、明るめの懐中電灯を持っていくと観察しやすいです。

ちなみに、携帯電話のライトでは、ほとんど効果がありませんでした。

水汲み場

洞窟の奥で湧き出した水はまた伏流し、階段上で再び湧き出し滝となっています。

階段の下は水汲み場になっています。

実は洞窟や古塔碑を見に訪れる人よりも、圧倒的に水汲みに来る人が多いスポットです。

水質はミネラル分の少ない超軟水です。

飲むと、身体の老廃物の排出をスムーズにする効果があります。

デリケートな身体の方への負担も少なく水分を摂ることができます。

高齢者や乳幼児にも安心して飲めます。

美容にも効果があり、肌や髪が健やかになるといわれています。

場所 鹿児島県鹿屋市下高隈町

関連記事
【関連記事】高隈ダム 大隅半島の不毛なシラス台地を食糧供給基地へ